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俺の人生は退屈だ
俺は大貴族として生まれ
全寮制の学園に通い親とはほぼ顔を合わせない 裏の住人のマスターとして
生きるため暗殺の任務をがむしゃらに遂行する
毎日決められた事をするだけの人生だ
それはとても退屈で嫌になる
「はあめんどうだな 」
「そんなこと言わないでください
マスターになるために必要なことですから」
「あぁわかってる」
皆当然俺が公爵になることを望んでいると思っている
公爵と言う立場は皆が憧れる立場だから
でも俺は皆が憧れるものに興味はない
そんなことを考えるルシフェルの目は
鮮やかな赤いはずのにどころか赤黒い
雨が土砂降りの日のことだった
俺は任務を遂行するために
マフィアのアジトに向かっていた
雨が俺の心を溶かしているように
全てどうでも良くなっていた
傘もささずにアジトまで向かっていた
怒られることなんてどうでもいい
「ぎゃぁぁあ”辞めてくれお願いだ」
アジトから畏怖が伝わってくる声
このマフィアは多くの恨みを買っている
任務が被ることはおかしくない
なんだやらなくていいのか
そう思い足を動かそうとした
「いやだ!」
子供の声が聞こえた
状況が飲めない
後ろに進もうとしていたはずが
なぜか気になり足を止め前に進む
「だっておじさんたち
私のこと弱いって言ったから!」
「あぁあ”」
弱いと言われたからと
マフィアを全滅させているというのか
「君何者?」
好奇心だった
どんな化け物なのだろうか
そう思った
「名前を聞く時はね
先に名前を言うのが礼儀なんだよ!」
そういう彼女の目は
とてもキラキラしていて純粋な青のような
でもその奥には紫やピンクが隠れていて
とても綺麗
畏怖どころか自信に包まれ
自分が1番強いと信じているような態度
その態度に雰囲気は引っ張られ
俺は彼女に引き込まれていた
そして綺麗な髪が風で靡かれる
窓から入る光で煌めいている
どんな宝石より綺麗に感じる
思わず見とれていた
俺が思っているより時間は流れていたのか
彼女は窓からかいつの間にか居なくなっていた
また会いたいな
彼の目に一筋の光が入る
そして彼の目は煌めき
鮮やかな赤色が目立つ
「公子様!当主様と奥様がッッッ」
両親が亡くなった
非情なことに俺は何も思わなかった
めんどうだなと少しは思ったが
そんな俺を見るみんなの目はとても
残虐のような目で殴り殺したくなる
「新たな公爵よ。
いきなりのことで大変だろう
支えるために皇女を送ろう
皇女は外交はもちろん社交界でも___」
皇女を送ろうという言葉は
そのまま結婚をすることを願っているのだろう
反吐が出る。
「いえ大丈夫です。
私は毎日努力に励んでいましたので
他人の助けなどいりません」
「冷たいことを言うでない
公爵もまだ混乱しているのだな 」
「していません
皇帝陛下に心配されることはありませんので」
そう言って俺は冷たい雰囲気を切り裂きながら
俺は公爵家に戻った。
「公爵様!拝謁はどうでしたか?」
「あのクソジジイが」
「誰が聞いてるか分かりません故
そういうことは…」
「裏の住人しか居ないだろう
それとも他の人がいるとでも?」
「いえ…失礼しました」
彼のあだ名は冷徹残虐の不動公爵と呼ばれる
それはどんなことが起きても感情を動かさず
どんな美人が寄ってきても
口元が緩むどころか剣を抜くほどで
表情は怖いほど変わらず
裏の住人も彼を疑いの対象になるほどで
彼の感情を動かせる存在はいない
___現代に戻りゴンのいる病室前
「ははっ
あの冷徹残虐不動の男が笑うようになったと」
「らしいよ。僕もあまり信じてないけどね」
そう話す2人の人物
1人は強さを象徴する赤髪に
燃えるような茶色い目を持つ
ルーシー=セントラル
2人目は
色素の薄い茶髪に
迷いを感じながら正しくあろうとする茶色い目
彼の名前は
シルス=セントラル
ルーシーの夫である
セントラル家は
暗殺部隊を率いる家系で代々長を務めている
国立病院の駐車場にはゴンの病室がある
そこに配置されているゾルディックの使用人
を気絶させルーシー達はアルア達を待っている
「笑うようになったんなら
それは最近嫁いできた奥様のお陰だろう」
「でも僕は信じられないよ」
「それは私も同じだ」
「まあ奥様とその家族がやっと合流して
アルウェン達は奥様の護衛として
病院に来るらしいぞ」
「そうなんだね 」
「情報部隊からの司令では
Lv5に達して捕まると即帰宅らしいからな」
「ゾルディック家は聞けば聞くほど
残虐で特種な家なんだね」
「まあそうじゃないと
暗殺者として育たないんだろう」
「ハデス家も同じようなものだろ」
「それはそうだけどね」
「母様ゾルディックの使用人が来ました」
そういう彼女は
ルーシーの娘であるリカ=セントラル
そして彼女が指さす方には
別のところで待機していただろう使用人 集団
「傷はつけるなよ。気絶させるだけだ 」
「さあ行こう!」
ルーシーの声で皆が一斉に使用人の元に行く
____アルウェン達の視点に戻る
ヨハネがイルミは目を合わせ
警戒は緩めずアルアについて話す
アルウェンとヒソカはソワソワしていた
「アルア様がいらっしゃったのは
3ヶ月前ぐらいです」
「ふーん
でなんで結婚することになったわけ?」
「アルア様の旦那様、 ハデス公爵様は皇帝から結婚の圧に苦しまれていて」
「それでなんでアルアなの?」
「弱みがあり 尚且つ自分の身は自分で守れるからだと思います」
イルミはヨハネに質問攻めをしていて
ヨハネもその勢いに負けない
「契約結婚ってことか」
「そうだと思います」
「思うってなに?確信はないの?」
「我々は暗殺部隊ですので
情報は疎いのです」
「先でアルア様に扮していたアンナなら詳しいですが」
「へーそっちの国は11歳は結婚できるの?」
「え?!奥様11歳なのかよ!」
思わず声を出すアルウェン
アルアはハデス家についてから18歳の姿
だったのでわざわざ調べない人は
知らなくても仕方ない
「帝国の規則は15歳です。
ですからアルア様は東ガルトーの18歳の王女ということになっています」
「ふーん」
「我々が知っているのはここまでです 」
「足止めもできたことですし
失礼します」
「え?!戦わねぇーの?」
「貴方という人は…
司令をちゃんと見てください」
司令の内容は
ゾルディック家から病院の道にいる者は
病院に向かっているだろう使用人の妨害
病院付近や病院にいる者は
セントラル家以外撤収すること
そしてイルミとヒソカに着いていた
5人はアルア達の護衛をしながら
病院に向かうこと