照りつける太陽、蝉時雨──
光を反射する青の見える踏切。
不意にふいた風が爽やかな磯の香りを運んでくる。
鳴り響く警告音に青くて苦い記憶がフラッシュバックする。
もし、あの頃に戻れたら──
過ちに気づいた今ならきっと、二度と同じことはしないだろう。
眺める遮断機の向こうに、僕を指さす君が見えた気がした。
──ちぎれるお揃いのキーホールダー、鮮烈な赤、いつまでも脳裏に焼き付いて離れない。
夏が来る度繰り返し見る幻は、強い風に掻き消えてしまった。
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少女レイ… 神曲
少女レイ。 懐かしい。
少女レイかな