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「いむ〜、ポッキーゲームしよ。」
「へ、……」
ちょっとした休憩タイム。
二人してポッキーの日ってことでポッキーを頬張っている。
ふと思って、いむに話しかければ、呆気にとられたかのようにポッキーを口から落としたいむ。
「あ、いや、嫌なら良いんだけど。」
拗ねたように呟けば、食い気味で
「嫌じゃないよ!?寧ろしたいです!!!」
そう言ういむ。必死さにクスッと笑ってしまう。
……ほんとはキスしよ、って言いたいけど恥ずかしくて言えない。
だから、ポッキーゲームでキスできたらいいなぁ、って思って誘った。
断られなかったことに安堵し、ポッキーを咥える。
「ん、」
ポッキーのもう片方を差し出す。
サクサク、と食べ進めればいむのきれいな顔が段々近づいてくる。
少し顔が赤くなってるのが、かわいいなって思うけどそれ以上に俺の顔は赤い気がする。
そんなことを考えていたら、唇が触れ合った。
心做しか、ポッキーが普段より甘く感じる。
もう一回したいな、なんて思いながら唇を離せば、突然、後頭部をがっちり掴まれ、再び唇を塞がれた。
いむの舌が口内に入ってくる、さっきみたいな甘いキスじゃなくて、貪るような激しいキス。
いむもこんなキスできるんだ、なんて頭の片隅で考えるけど、いむの舌に追い付くのに必死でそんな余裕なんて無い。
甘いチョコの味が、唾液を伝って口内に広がる。
「は、っ……♡いむ……っ、んッ……♡」
名前を呼び、胸板を軽く押すと、いむは我に返ったかのように唇を離した。
「ぁ、っ……ごめ、ないちゃ、」
いむはやらかした、とでも言いたいような顔で俯いたが、
「んーん、いいよ。いむとキスできて良かった。」
そう言えば、勢いよく顔を上げた。
「嫌じゃ、なかった……?」
「嫌じゃないよ。めちゃくちゃ気持ちよかった。」
「ねぇ、いむ、」
「もっかいしよ?」
※主はトッポを食べました。一人で。