「しゃべったァァァァァァァァァァア!!!」
「いや、そこかい」
「ちょ、ちょ、おま、な何ふつうにしゃべってんの!?てか、言葉わかるの!?知能あんの?ノドの構造どうなってんの!?」
「ちょっと落ち着
「いやいやいや、てかなんでワタシ口調なの!?お前昨日とか飯ねだる時あぉ〜んあぉ〜んとかめっちゃ媚びうってたやん!キャラ全然違うやん!」
「・・・・・」
「ケツブリブリいわせてかわいこぶってたんかい!今更落ち着いた話し方されても返事に困るわ!」
「どんな気持ち!?ねぇどんな気持ちで腹見せながらちゅーる舐め
「やかまシャーッ!!」(ガッ!)
へぶらっ!!」
オヤジは猫パンチをくらった。
「・・ぉおゥ・・あたたた・・・」
「落ち着いたか。今はうだってる場合じゃない。時間もないのだろう?」
オヤジは打たれた頬を撫でると、その手を見た。
血がついている。
「・・・猫パンチのとき爪出てなかった?」
「・・今はそんな場合じゃないだろう」
「さっきニュって爪出してパンチ
猫ハンド(ニュッ スッ)
「あっすんませんした。落ち着きました。」
オヤジとネコは和解した。
「まあ、いつもオヤジがパンを作るのを見てたからな。私が作るから、オヤジは横で指示してくれ」
「お、おう。話が早くて助かるわ。じゃあまず生地作りからな」
オヤジとネコは手際よく生地を作り始めた。
まぜまぜ
まぜまぜ
「よし、いい感じだな、さすが私。
ん? うわ、おいオヤジ、なんだその指」
折れたままにしてたオヤジの指は、紫色になりパンパンに腫れていた。
「わ、指に筋肉ついたかな?と思ってたら腫れてた件。思い出したら痛みが・・ゥゥゥ」
「いや、医者行けよ」
思い出し痛みで涙がほろり。
「あとは私がこねこねして焼いておくから任せなさい。ほら、予約の電話して。ほら」
「すまんのぅすまんのぅ」
オヤジは一旦電話をするため厨房から離れた。
「よし、もうひとふんばりだな。」
こねこね
こねこね
「ただいまー。予約取れたから、ちょっ行って
「できたぞ。さすが私。見ろ!」ドャァ
ババーン!
(毛だらけパン生地)
「ちょっとおおおぉぉぉぉ!!毛ェ!毛!毛が生えてるゥ!?毛玉パン!?カビじゃなくて毛ェ!?なんで!?ぅおおおぉぉぉぉい!!」
「そんなに褒められると照れる」
「褒めてねぇよぉぉォォオイ!!ちょ、なんなの!?なんでこんなっ、ってケモノ!ケモノの手!手ぇ毛だらけじゃねぇかォォォォイイ!!ネコの手こねこねネコの毛パン新発売!!ってやかましいわァァァァァァ!!」
オヤジはビニール手袋を取り出し、猫に装備させた。そして毛玉パン生地をゴミ箱にダンクシュートした。
「じゃあ医者行ってくるけど、マジたのんますいやホントマジで」
「うむ、任せなさい。」
(不安すぎる・・・)
オヤジはキョどりながら医者へダッシュした。
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