この国にはものすごい特効薬がある。
それを飲むだけで傷や病気が治るのだそうだ。
しかし、高額であるが故になかなか手が出せない代物だ。
一体、誰が作り出したのだろうか。
その謎は明かされてはいない。
コツコツと足音が部屋に近づく。
扉の開ける音が聞こえ俺は視線を扉に向ける。
「やぁ、shk。体の具合は?」
sh「、、、いいよ、気にしなくて。」
「ご飯は、、、あまり食べていないね。」
sh「少しは食べただろ、、、。」
「ふむ、、、まぁいいか。」
短い会話をしながらその男は俺の食器を片付けていく。
「さ、着替えてくれ。今日はいつもよりか長くなってしまうかもしれない。」
sh「、、、長いのか。」
「睡眠薬はどうする?」
sh「飲む。その方が楽だし。」
「わかった。」
着替えを終えて部屋を出る。廊下を歩き地下へと続く階段を降りる。
重たい鉄の扉を開けて俺は先に進む。部屋の中には数名の衣服を着た人とベッドが一つ。
その横にはいくつかの機械が並べられている。
「今日は長めだ。睡眠薬の準備も頼む。」
「かしこまりました。」
「さ、shk。こちらに寝てくれ。」
無言でベッドへ横になる。白衣の人達が手際よく、俺の手足を固定していく。
1人がマスクを俺に装着させる。数秒後、マスク内に煙が流れ込み、俺はその煙を体に取り入れる。
「さ、今日も皆んなのために働け。世界の救世主様、、、。」
相変わらず嫌味を言う奴だと睨みを聞かせる。
次第に意識が朦朧とし、その言葉を最後に俺は眠りについた。
第2話へ続く
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!