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嫌われメイドですが、王子殿下の恋人役になりました

第40話 - 第40話　ご褒美の約束

2025年06月19日

#ファンタジー

#ロマンスファンタジー

つごもり

　テオドア様の情報によると、ラインハルト殿下はもう１週間以上、療養しているらしい。
　つまり、私の前で倒れられた日からずっと、体調が回復していないということだ。

　虚弱体質とはいえ、疾患があるわけではないはず。
　だから、ラインハルト殿下が20歳まで生きられない、という噂に信憑性はないと思っていたのだ。
　病に冒されているわけでもないのに、なぜそんな噂が流れたのか。
　考えられるとすれば──。

「……なぜそなたが、王太子の診療録（カルテ）を確認する必要がある？」

　私の要求内容に、国王陛下は眉を顰めた。

「王太子殿下のご容態の原因について、推察できることがございます。確信を得られ次第、お話しさせてください。そして国王陛下にご判断いただきたいのです」

　私がそう話すと、＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊