🐼💚▷視点
皆んなを無言で、人気のない山奥へ連れて行く。
🐏🩷🩵「凛…!どういうこと?
あの話は全く此処とは関係ないでしょ?!」
🐼💚「見ればわかるよ…」
それだけ言って、僕は大きな巨木の前で足を止めた。
🐈⬛💙「ッ!?」
🐏🩷🩵「晃ッ!?どうしたの!?」
🐈⬛💙「死体の匂い…」
そう言って晃は顔を曇らせた。
🐹❤️「…巨木の後ろになんで、”死体が”…」
🐇🩶「凛、どういうこと?」
何も知らない皆んなは一斉に僕の方へ向いた。
🐼💚「酷いでしょ?その死体の顔。」
「羊族は昔、残酷な王国だったんだよ」
🐇💜「王国…?って今は王国じゃないけど…」
そう、羊族は昔は王国だった。
今、僕がそんなこと言っても信じるはずないのも知ってる。
🐏🩷🩵「残酷…って何が言いたいの?」
羊族を馬鹿にされて怒っているようだけれど、
実話を隠され、この話が羊族が凄い良い人で終わらせてる事が
僕達、パンダ族にとっては怒りでしかない。
🐼💚「何…って羊族の魔法使いが星にしたって言っている、
魔力が青翠の男は今、目の前にいる死体になってるんだよ…?」
🐏🩷🩵「え…?」
さっきまで、怒っていたのが嘘のように
妃那樹は青ざめはじめた。
🐈⬛💙「羊族は真実を隠したの…?」
🐼💚「知らない…妃那樹だから隠したのかもだしね」
🐈⬛💙「…」
🐼💚「まぁ、いいや…
別に昔の事だし、僕が怒る必要ないしね」
元々、羊族は酷い奴等だと思っていた。
けれど、妃那樹を見てそうじゃない奴等もいるって気づけた。
僕はそんな人に、怒ってもその人が責任に
追われるだけで解決になんてなりやしないって分かってる。
それに、僕には関係の無い昔の話なのだから。
🐏🩷🩵「凛…ごめんね…」
学校への帰り道、妃那樹が静かな声で そう呟いた。
🐼💚「どうしたの、いきなり…?」
🐏🩷🩵「んーん、別に…
ただ、羊族の代わりに謝ってみただけ」
🐼💚「そっか」
僕に謝って何の意味になるかは知らないけれど、
妃那樹は、少しの笑みを浮かべた。
学校に着くと、先生が待っていた。
🦊💛「もう暗いですし、部屋へ皆さん戻りましょう」
部屋について、僕は部屋の中にある
少ない荷物を解いた。
🐼💚「魔力の色が青翠…」
どんなに考えても、自分が普通に生きれないと思った。
魔力の色が赤を超えている時点で、
普通に生きれない事は理解していた。それだけど、
🐼💚「皆んなと普通に生きてみたいな…」
そんな本音は消えずに今も残っている。
ぼくは少ない荷物の中にある、
1つの水晶の欠片を手に取り月明かりに照らした。
🐼💚「…魔法?」
そう言った次の瞬間には、月明かりに照らした
水晶の欠片は消えて無くっていた。代わりに、
青翠色の魔石が嵌め込まれてあるイヤリングが手のひらにあった。
その日は、月明かりに照らされながら、
ずっと夜空を見渡していた。
▷あとがき
此処まで読んでくださり有難う御座います。
分からない事が多々あったと思いますが、暖かく見守って頂けると幸いです。
次回からは、分からない事を減らせるように努力いたしますので、
良ければそれまで、お待ちください。
それでは今日も良い一日を -Have a nice dey-
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