🐼視点
あの後から、シャケによく相談するようになった
ぶるーくのことを忘れたいのに忘れられないことや、学校に行きたくないことを言った
そしたら シャケは 学校には来てほしいなと少し困った感じだったけど優しい顔で柔らかい雰囲気だった
シャケも俺のことを気にしているのかクラスが別でもよく一緒に行動するようになった
何度か知り合いから「お前ら付き合ってんの」と聞かれるほどだ
シャケは俺の想い人を知ってるので少しだけ気まずくしていたのを覚えてる
🦈
「なかむ、行こ」
毎日昼休みになるとシャケが俺のクラスに来て美術室に行く
美術室は誰も来ないから俺らが占領している
🐼
「ぶるーく英語のテストの点数良かったらしいよ」
「きんとき見つけた瞬間 廊下で叫びながら報告してた…笑」
🦈視点
彼はいつも俺と居るとき ぶるーくの話しかしない
ぶるーくの話をするとき、きんときもセットで話題に上がる
その度に 彼は少し歪んだ顔で笑う
彼はぶるーくのことが話にも出すほど好きだけど必ずと言ってもいいほど、きんときも出てくるので嫉妬しているのだろう
彼がぶるーくの話をするとき、彼は頬が緩み笑みがこぼれてる
その姿に俺は、ぶるーくに少しだけイラつくがなかむのためなら話だって聞く
俺が傷ついてでも
🐼視点
俺の相談を聞いてくれるようになった日から シャケのことが“かっこいい”と思い始めた
これは本当の思いか、偽物か
正直 後者のほうを信じたい、俺はまだ、ぶるーくのことが好き
でも….シャケは俺の話を真剣に聞いてくれるし、俺が落ち込んでるときは慰めたり、笑わせたりしてくれた
ツリ目で声が重低音で最初は怖い印象を持つが、段々と彼は天然で優しいギャップの持ち主だと分かった。ある意味怖い
シャケは俺がぶるーくのことを好きだと周りに言いふらしてないし、いつでも俺に寄り添ってくれる
だから信用して言ってみよう
シャケのことが気になってるって
この関係が崩れたら嫌だな….
でもシャケなら…大丈夫だよね、、….?
🦈視点
🐼
「シャケ….」
大好きな彼から呼ばれ振り返ると、彼は俺の袖を少し引っ張ってて、俺と身長がほぼ同じなはずなのに上目遣いに見えたりと とても可愛い
今日は俺から話し掛けるのでは無く、今回は、彼が話し掛けたので 何かあったのかなと思う
🦈
「….、、別の場所で話そっか」
此処は人通りが多い
なかむのことを1人でも知られるのは嫌だ
いつも通り静かな美術室
やっぱり毎日来てるから落ち着くな
🦈
「なかむ、何かあった?」
🐼
「….シャケに言いたいなって….」
「引かないでね、、、離れないでね….」
俺に依存しているかのように、声を震わせている
可愛い….
俺は彼の頭を撫でて「大丈夫だよ」と言い安心させる
🐼視点
やっぱ彼は優しい
落ち着かせようと俺の頭を撫でたり、安心するような言葉をかける
🐼
「俺シャケのことがーーーーーー」
シャケのことが好きかもしれない、気になってるかもしれない
でもぶるーくのことはまだ好き
ぶるーくのことを考えるとドキドキすることを言った
彼は、嬉しいような悲しいような顔をした
拒絶はされてなそうで良かったと安心する
🦈
「なかむが俺のことちゃんと好きになるまで頑張るから待ってて」