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現在午前3時。寝れないが、いい物語思いついたので書きます。ズッ友で死ネタ。感動させます系


〜夏〜

🐼「きんときー!おはよー!」

🎤「なんでまた来たんだよ」


このパンダのパーカーを着てるやつはなかむ。小さい頃からの幼なじみだ。最近はよく朝、俺を起こしに来るようになった


🐼「早く起きて!遊ぼ?」

🎤「朝ごはん食べてから!」


何度この会話を繰り返したか…笑


🐼「いつもの公園ね!先に行ってる」

🎤「はーい」


それにしても毎日のように公園で遊んで飽きないのかな

そう考えてる間にご飯を食べ終わった

🎤「よし。早く行こっと」





公園に着いたが彼の姿は見当たらない


🎤「なかむ〜?」

🐼「ばぁ!」

🎤「おわぁっ!!びっくりさせんなよ笑」

🐼「驚かせたくてw」


なんだよそれ笑


🎤「今日は何するんだ?」

🐼「もう公園ですることなくなっちゃったね」

🎤「そりゃ毎日遊んでたからな」

🐼「それで…その…」


そんなに溜めて言うことがあるのか…?

少し改まって無言の空気が流れた


🎤「言いたいことあるなら言って?」


無言の空気に耐えられなくて聞いてしまった


🐼「海…行きたいなって」

🎤「海?!遠いし俺たちだけじゃ行けないよ!!」


あまりにも非現実的な事だったので否定してしまった


🐼「いや〜そうだよね…!!ごめんね急にこんな笑」

🎤「…うん笑」


あんなに改まってたのに…まぁ、いいか



その日は久しぶりにかくれんぼをして楽しんだ。

気の所為かもしれないが、俺が見つける度嬉しそうな顔をしていたような…笑


🐼「今日はありがと!!」

🎤「うん!またね!! 」


🐼「あ…また、ね」


少し悲しい顔をしてその日は別れた

そんなに遊びたかったのかな…



次の日


きんときの母「なかむくん倒れたって」

🎤「え…?」

きんときの母「今、○○病院に運ばれてるらしいの」


「行く?」


当たり前のことを聞かないで欲しい


🎤「早く行こう!!」




病院


無事でいてくれと願いながら病院へ駆け込んだ


🎤「あのッ!!なかむは?!」

看護師「えっ…手術中です」


手術?!そんなに酷いのか…?

とりあえず待ってみよう…


なかむの母「グスッ…グスッ」

なかむの母「あ…きんときくん…」


名前を呼ばれ顔を上げたが、複雑そうな顔をしていた


🎤「こんにちは..」

なかむの母「なかむは…その…」


この反応なら大体予想はつく。

でも、信じたくない。信じられない。

だって昨日まで元気に遊んでたんだよ…?


🎤「….」


苦手だった無言の空気も今は言葉を発したくなかった








ある程度ことは収まり、なかむは昔から病気を持っていたと知らされた。そんな素振りもなかったので気づかなかった…。

話を聞くに、病気は持っていたが発症しなければ大丈夫だったらしい。でも….。




なかむのお母様から

「なかむの部屋見ていく?」

と聞かれたので、咄嗟に

「はい!」

と、声が出た






🎤「ここがなかむの…グスッ」


咄嗟に出た言葉とはいえ、実際に来てみると胸が苦しくなる


部屋を眺めていたら、1つのノートに目が止まった


🎤「死ぬまでにやりたいことノート…」


プライバシーだろうけど、気になって開いてしまった


🎤「わ…」


そこには死ぬまでに…というより、俺とやりたいことのほうが多く書かれていた


・きんときと公園で○○をする

・きんときの家で○○をする

・きんときに○○をしてもらう


言葉の上から線が引かれていた…きっとやりたいことが叶ったからだと思う。 ひとつを除いて。


一番最初に書かれていた



🎤「きんときと海に行く」


あっ…断った時のことがよみがえってきた

その瞬間耐えられないほどの罪悪感と悲しみと悔しさが押し寄せてきた


🎤「ごめんッごめんね..グスッ」


🎤「あのとき俺が断ったからッ否定したからッ」


もう謝るには遅いと分かっていた…けど、こんな納得できない別れほど嫌なものはないよ…





その日は沢山泣いて沢山悔やんで沢山謝った。

そんなことしても意味ないのに…


寝れずにずっと考えていた。


🎤「今から海行っても大丈夫かな」


体に穴が空いたように辛い今に、非現実的など通用しない。

なかむに会いたい、なかむともう一度話したい

そう思うと足はすでに外に向かっていた




🎤「はぁッグスッ…はぁッ…ごめんッ…」


考えることの出来ない自分は走って海に向かった。

朝日が、流れている涙と汗をオレンジ色に煌めかせた。

足を止めた時にはもう太陽として街を光らせていた


そして海も。


🎤「なかむ…」

🎤「あの時は行けないって言ってごめんね」

🎤「一緒には無理だったけど、俺の声届いてる…?」


、、、

返事は来ない。分かってた。

なんで1人で海に来たんだろう…。


🎤「帰るか…」


そうやって足を後ろに向けた時


🐼「待って」

🎤「!!」


姿は見えない、でも確かになかむの声がしたんだ


🎤「なかむ?どこ?」

🐼「ごめんね」

🐼「海、連れてってくれてありがとう」

🎤「なかむ…?なかむ!!」


もう声は聞こえない。だけど…少し心が軽くなったような気がした

もう一緒に遊べないのは悲しいけど、最後にやりたいこと叶えれたかな


この作品はいかがでしたか?

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コメント

2

ユーザー

私感動系の話好きなので、涙が出ました!ありがとうございます!

ユーザー

ちなみに”一番最初に書かれていた”とありますが、なんでわざわざ一番最初にしたのかと言うと、したいことって思いついた順に書きがちじゃないですか。そういうことです。

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