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🍉×☀️
⚠あまりにも大袈裟な部分や、リアルと合致していない部分が多いので、ボツにしようと思っていたのですが、某アプリでは、結構盛り上がったので、TERRORも盛り上がると信じてあげます‼️
しゃぼん玉かのように儚く、1番美しい状態で消え去る君。
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君と聞いていた音楽をまた巻き戻してみる。
今日に限って君との思い出ばかり天井に溜まっていくけれど
知らないフリでもして手を伸ばしてしまえば、何かが溢れてしまいそうだ。
時計の針は俺に気遣いなしに進んでいく。
どうしても君が欲しい。
「…ひょん。大丈夫?。」
そう優しく問う君。
君のせいだ。そうともいえなくて黙り込む。
「体調悪いなら、休んでね?」
今どんひょがと目を合わしてしまえばその優しさに浸ってしまう気がして、必死に下を向いた。
今すぐこの部屋から消えて欲しい。そう思っても、本当はこの部屋にいて欲しいのに。自分の心にも嘘をついてしまう。
「じゃあ、おやすみなさい。」
行って欲しくないのに、黙りこくって、彼の背中に手を伸ばすことしかできない。
行って欲しくない。その気持ちは相手に届く訳もなく、ガチャと音を立て出ていってしまった。
まるで何かが全て終わってしまったみたいで、辛くなる。
この静けさに慣れなくて、昔ルーキーズの頃にどんひょがと作った歌を流す。
何もスッキリしないけれど、自分の何かが揺れ動いていた。
もう心は悟っていた。
諦めてしまった方が早いんだ。と。
H side
貴方と昔聞いていた歌を今夜また巻き戻している。
今日に限って貴方ばかり脳裏に出てきて、
知らないフリしてしまえば何か変わるだろうか。
どうしても貴方が欲しいんだ。
今日、撮影の時間まくひょんは、元気がなかった。
どうしたの?って声をかけても、大丈夫。と言うだけで、
何年も一緒にいるから嘘ついた時ぐらいわかる。
まくひょんは嘘をついた時鼻を啜る。
その時だって鼻を啜ってた。
今日は、なんだか全てが壊れてしまうみたいでまくひょんの部屋へと向かった。
「…ひょん。大丈夫ですか。」
そう言えば相手は、深く黙ってしまった。
何かダメなことでも言っただろうか。
そう考えてしまえば余計なことを言ってしまいそうで、体調悪いなら休んでね?と言った。
俺にはそれが精一杯だった。
それ以上できなかった。
これ以上この場にいてしまえば、まくひょんの黙って聞いている優しさに浸ってしまいそうで、その場から逃げるようにして、じゃあおやすみなさい。と告げて部屋からすぐに出た。
あえて後ろを振り向かず前だけを見つめた。
後ろを振り向いてしまえば、またまくひょんに溺れてしまうから。
M side
余りにも早かった。全てが。
もう少し居てくれるのかと思ったけれど、そんなこと無かった。弟なりの癒しのつもりだったんだろう。
そんなの俺の辛さに加担されていくだけなのに、それでも相手を更に求めてしまう。
ドアの方に手を伸ばしすぎてベットから転げ落ちてしまった。
「…グッ。いたッ…」
余りのハードスケジュール(ドリム、イリチル、SMのライブ&雑誌撮影&MV撮影&バラエティー&歌謡祭…etc.)によって自分の体は貧弱していた。
余りにも弱すぎて、哀れで、フッと逆に笑えてしまった。
その音に反応したのか、ドタドタと音を立ててこちらに向かっている音が聞こえる。
自分が危ない状況にあると言うのに、弟が此方に向かってくれているということに幸福を感じてしまう。
ガチャと音を立て空くドア。
そこには愛しい人が立っていた。
その瞳は心配。その一言で埋め尽くされていた。
「…ひょん?! 大丈夫ですか、!」
俺の肩を持ち、ベッドに座らせた。
「…ごめん。」
やっと口を開いて言葉を言えた。そう思えばしょうもないことしかいえなくて余りにもみすぼらしかった。
「…休んでって言ったでしょ。」
此奴はほんとに世話焼きな奴だ。
だけどそれはそれでいいのかもしれない。
冷たいよりよっぽどいい。
「じゃあ、ちゃんと休んでくださいね。俺1時間ぐらいして宿舎出るんで。」
そう言い残し自分の部屋から出ようとするどんひょくの腕の裾を引っ張った。
まるで行かないで。だなんて言っているみたいだ。
昔から、どんひょくと俺はネオカルの中心的な存在で、ダンスも歌も俺たち。って感じで引っ張りだこだった。
今でもそうで、寝る時間も惜しむぐらいのスケジュールになってしまった。
「…ひょん。どうしたんですか。」
今日ばかりは素直になってもいいんじゃないか。
たまにはな。
「行かないで欲しい。」
どんひょくは黙って俺の隣に静かに座った。
「…いつもお疲れ様。」
いつもは言わない言葉だって、今日は、”特別”だから言ってやる。
「…ひょんは、俺が居なくなったらどうしますか。」
真剣な目で俺を見つめるどんひょく。
余りの真剣さに目を逸らして窓の方へと視線を向けた。
そうすると、どんひょくの口から、「目、逸らさないで。ちゃんと見て。」と言われ、俺も真剣にどんひょくの目を見つめる。
「お前が居なくなることなんてないだろ。」
だなんて冗談じみたジョークを言ってみる。
いつものどんひょくならケラケラと笑い飛ばすのに、今日はなぜだか違った。
「…そうですか。ですよね。」
「俺が居なきゃ、お前は月の見分けがつかないだろう。それと一緒で俺も、お前が居なきゃ太陽の見分けがつかない。」
結構張り切って言ったつもりなんだけど恥ずかしくなってすぐに目を逸らした。
相手も黙っているため相手の方を見ると、真っ赤に頬を染めた弟がいた。
「…ずるいですよ。ひょん。」
「え。?」
「俺好きなんです。ひょんのこと。」
その一言を言われた瞬間、世界が一瞬だけ止まった気がした。
「…え。」
「気持ち悪いですよね…すいません。」
そう言い出ていこうとするもんだから、また腕を引っ張って無理矢理ベッドにまた座らせた。
「俺もなんだけど?」
最後はかっこよく言おうと思っていたのに、随分頼りない声で返してしまった。
それに嬉しすぎて涙まで溢れていた。
「…ほんとですか?ひょん。」
「うん。どんひょくのことが好きだ。 」
まるでどんひょくはシャボン玉かのようだった。
愛し合う2人を月明かりが静かに照らしていた。