青「うるみやー!」
青「こっちだよー!!」
橙「あっしゃる!」
橙「ごめんな〜w」
橙「またわかんなくなってしまってw」
青「大丈夫だよw」
青「さ、早く行こ?」
うるみやは人の顔がわからない。
相貌失認という病気なのだそうだ。
みんな同じ顔に見えたり、そもそも顔が認識できなかったり、人によって症状は異なる。
うるみやの場合は顔にモザイクが掛かっているように見えるそうだ。
橙「このアーティストさんのライブほんまに当たらんくて来るの初めてなんよね!!」
青「ほんと?じゃあ今日は一緒に盛り上がろうね!」
橙「物販行こや!」
青「走らないでね〜w」
青「わかんなくなっちゃうでしょ?w」
橙「しゃるの髪青いやん!」
青「そういうことじゃないでしょ?w」
「いま物販に出てきてるって!!」
「まじで?!早く行こ〜」橙「はよしてや!」
青「ちょっと、うるみやッ…」
うるみやが人の波に飲まれて遠くに行ってしまう。
顔で見分けがつかないのに、「髪色でわかる」とか「雰囲気がしゃるやもん」とか言いながら少しずつ離れていってしまう君。
うるみやが勝手に離れるなんてことは多々あるけど、ここはいつもと比にならないほど人が多い。
もちろん青髪なんて少なからずいる。
たったの数十秒でうるみやなんて見つけられなくなった。
君はちゃんと帰ってこれるのかな。違う青髪についていったりしないかな。
知らない人達に囲まれているであろう君を思うと、苦しくなった。
探しに行かなきゃ。
コメント
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投稿ありがとうございます!うるくん大丈夫か…心配だ! 続き楽しみです♪