テラーノベル
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パルスィは少し距離をとったまま
旅人の横顔を盗み見た
無言の時間が流れる
でも
不思議と気まずくない
月光と橋の下を流れる水音が
その沈黙を優しく包み込んでいた
「あなたも…誰かに嫉妬した事ある?」
ぽつりと落ちた声は
まるで橋の下の影に染み込むようだった
旅人は一瞬だけ驚いたようにパルスィを見たが
直ぐに頷いた
「もちろんさ。でもそれで自分を責めるのはもう辞めたんだ嫉妬って……本当は自分を大切に思う感情の裏返しだろ?」
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