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ーーーミオ視点ーーー
マッシュ達の戦いが終わる。勝者は、マッシュ達だった。
ミオ「…終わったね」
ラブ「……そうなの」
ミオ「後…」
スタスタと、アベルの部屋の中に入って行く。周りの声が聞こえてくるが、そんなことはどうでも良い。
ミオ「アベル先輩?フィンには手を出さない、そして、皆を危険に晒さない、自分の事を大切に、って約束した筈ですよ?」
アベル「あ…」
ミオ「……、後で少しここに残ってもらって」
フィン「ヒュッ」
「ね、姉様の…ガガ、ガチギレだぁッ」
マッシュ「え、そんなに怖いの?」
フィン「圧でこう、じわじわと追い詰めて来るんだ…」
ドット「それ一番怖い奴じゃん」
レモン「で、でも、流石に先輩ですし!」
フィン「年齢なんて、関係ないんだ…、兄様も怒られて泣いた事があるレベルで怖いよ」
ドット「……あの神覚者が!?」
レモン「止めないと…!」
フィン「参加したらもっと酷い状態にッ!!」
そこに、さっきの金髪マッシュがアベルの方へくる。そして、ドット、レモン、フィンは一振りでぶっ飛ばされた。
ミオ「……」
セル「おやおやぁ?さっきの女じゃないかぁ、また倒されに来たのかぁ?」
プツ、という音と共にミオの何かが切れた。考える前に体が動いた。それに、なんだか左眼が熱い。痛い。そして、気がつくと私は医務室のベットの中だった。
ミオ(???えと、何が起きて…そうだ、私あのクソ野郎と戦って……?記憶が無いな)
シャッとカーテンが開く、そこにはアベルが立っていた。
アベル「…大丈夫かい?三日間目を覚まさなかったんだよ」
ミオ「み”ッ、ゴホッゴホゴホツ」
声が上手く出ない。出せない。
アベル「これ、水だよ、ゆっくり飲みな」
アベル先輩に感謝(ジェスチャー)してから水を一気に飲み干す。
ミオ「…なに”が、あっだん…ですか?」
アベル「…僕からは言えないよ。」
ミオ「そゔ、ですか」
アベル「…まだ寝てた方が良い。じゃないと傷に触る。」
ミオ「わがり、ま”じた。」
……んな暴れたっけ??傷が出来るぐらい。え?記憶ってこんな大事なんだ?初めて気付いたよ?え、マギア・ルプスの皆は?アドラ寮の皆は?お兄様は?フィンは?アビス先輩は?
不安と心配が頭の中を廻る。考えているうちに数時間はたっていた。廊下がやけに騒がしい。
女生徒A「ねぇ聞いた?悪魔の目を持った奴がこの医務室に二人も居るんだって!」
女生徒B「え?マギア・ルプスのセカンド様だけじゃないの?」
女生徒A「え、アンタ、セカンドの事様付けしてんの?」
女生徒B「いや?イケメンで有名だぞ??というか誰だよ?もう一人?」
女生徒A「エイムズ家の落ちこぼれの女だよ!」
女生徒B「え?wアイツが?ww今度会った時に見てみようよw」
女生徒A「ちょw聞こえるってw」
ミオ(聞こえてるしッ!!)
(というか、イヴル・アイが私にも…?いや、無いない、だって私の目は普通の目だもの…)
手鏡を覗いてみる。自分の姿がハッキリと見えるが、目には異常が無い。
ミオ(…??)