テラーノベル
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あの夜のバスは夢だったのかと思うほど、新幹線での帰省は楽だった。
「おにいも、今から来るって」
永美のお兄さんは、朝イチの会議後にうちへ来てくれる。
私の知らないうちに、永美が呼んでいた。
「クッソばばあが来るかもしれないから」
と。
「人手が多いのは助かるからね。お昼、鰻重をみんなで食べようよ」
「ここ歩いたら、鰻、食べたくなった?」
「うん」
地元で有名な鰻屋さんを通り過ぎて、自宅へ戻る。
「この部屋に、私がキープするものを置くから」
「オッケー。菊がピックアップして、私が運ぶ」
「ありがとう」
まだ部屋が決まっていないので荷物は送らない。
まとめておけば、決まったあと早川さんが送ってくれるらしい。
その後で、処分業者を入れるそうだ。
「あんまりないよね……アルバイト類とかはキープ。服は、いらない」
「ああ、わかるわ。私も3月の引っ越し、服はほとんど持って行かない」
「就活で着たスーツはキープ。もう一度就活するわ」
「東京で探せばすぐじゃない?」
「どうだろ?大学を1月に辞めたことを、どう取られるか、不明」
そんな話をしつつ、荷物をまとめていたのだけれど
「……何やってるの?楽しそうだね」
永美のお兄さんが来た時、私と永美は庭でバドミントンをしていた。
「こんにちは。お久しぶりです、永人さん!バドミントンのセットが出てきたから、ちょっと……」
「そんな感じだね。まあ、菊ちゃん、元気そうで良かった。激動の数週間だったね」
「うん、新手のジェットコースターに乗った」
「無事に下りられていたらいいけれど。その叔母さんたち、来ていない?」
「「ない」」
「そっか。じゃあ、僕も片づけを手伝うよ」
コメント
2件
永美ちゃんのお兄さんのお名前判明♡⤴︎⤴︎ 永人さん• •(///~\\\)カァ~絶対好み🤩だと思ってる😆 永人さんも来てくれたし、沈着冷静な男が2人もいる✨✨ お片付けも順調、鰻が待ってる〜😋 ほんと、このまま無事に下りられてるといいんだけど…🙏 でも大人しく引き下がるようなタマじゃないよね、あの3人は…

菊ちゃんの周りには、素敵な人がいるね。血縁者は、欲徳絡みの人で嫌だけど、純粋に菊ちゃんのことを思ってくれる人が居るってすごいことだと思うな。よかった❗️