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学パロ/先輩後輩
rbru
rb:先輩 ru:後輩
視点バラバラです
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「先輩、今日家行っていいすか」
お昼休みが終盤になり始める頃、いつも一緒に昼ごはんを食べている後輩に誘われた。いつもなら、ゲームやアニメなどの何気ない会話で昼休みを潰していた。最初の頃はそうだったのだが、ふと会話が途切れ沈黙が続いた時に後輩から滅多に聞かない言葉が耳に入った。
後輩こと、小柳ロウは恋人であり一匹狼でクールで、可愛い人であった。彼自身は狼と自称してる部分はあるが、恋人である俺から見れば子犬そのものだった。懐けば、しっぽを振ってこちらに向かってくる。それが、お互い体育終わりでも。汗の匂いなんて気にしないでくっついてくるので、少しエロいが臭くないかなとふと思う時もあるため、その時はあまり自分から抱きつきはしない。そんな後輩でも、好きと伝えるのは苦手なようでいつも夜の誘いとかは俺からするのが当たり前。なのにも関わらず、今日、別に占いが1位とかでもない日で、後輩から可愛い誘いを貰えるとは。この日はきっと忘れないだろう。
「いいよ、何?欲求不満?」
好きな子には意地悪したいと言う思いは必然的に芽生えてくる。それは、きっと俺だけじゃないはず。
「っ……悪いすか…」
小柳はまるで隠していた気持ちを見透かされたかのように、慌てて顔を隠す。体が暑い。恥ずかしい、言わなきゃ良かったと後悔が募る。そんな小柳を見て、星導はただその姿を見ていることしか出来なかった。
(可愛いんだけど、何?あれ、エロ)
きっと今は険しい顔をしているのだろう。寧ろそうであって欲しかった。気を弛めてしまえば、ニヤけてる顔を可愛い後輩に見られてしまう。そんなの、もう黒歴史だ。あぁ、帰りたい、帰って犯したい。こんな可愛い後輩を俺だけのものにしたい。
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帰りのHRが終わり、星導の家に向かう。いつもなら、話しながら歩いて向かうのだが、今日は違う。謎の緊張感が2人を襲っていた。ニヤけを耐える星導に、恥ずかしくて今にも逃げ出したい小柳。
「着きましたよ」
星導は玄関を開け、俺を先に入らせる。こういう紳士なところも大好きだ。以前、お揃いで買ったスリッパを履き、すぐさま星導の部屋に行く。
(先輩の匂いだ。いい匂い、落ち着く)
この匂いだけでも、嬉しくて腹がキュンキュン♡するのに、今から星導とセックスをするとなると、もう耐えられない。きっと、ドロドロに甘やかされるのだろう。
「先輩…」
「どうしましたか?小柳くん」
今の先輩は、早く俺に食らいつきたくてたまらなそうだった。かっこいい、早くえっちしたい。1つになりたい。早く、早く……!
「まだ、我慢」
星導はそう言うと、小柳の唇に指を当て、プニプニと触ってくる。その姿はまるで、飼い主からおやつを貰いたいのに、我慢と耐えている犬のようだった。
あぁ、可愛い。でも、もう少しだけ我慢して。小柳くん。今我慢すれば、きっと気持ちいよ…お前は救いのない快楽主義者だから。