テラーノベル
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キャラ崩壊注意
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配信中。
画面には、落ち着いた照明の部屋と、
穏やかに微笑むセンリツ。
センリツ 「こんばんは。」
【コメント】
「センリツさん今日も癒し」
「声がやさしい…」
「心音鑑定お願いします」
「今日も天使」
センリツ 「ふふ……
皆さん、心音がとても賑やか」
そのとき。
——背後の扉が、静かに開く。
画面の端に、
見覚えのある金髪が映り込む。
クラピカ 「…?」
【コメント】
「え?」
「今の誰!?」
「後ろ!!」
「クラピカ!?」
「本人????」
センリツ 「あ……」
振り返る。
センリツ 「クラピカ?どうしたの」
クラピカは、
カメラの存在に一瞬だけ目を向ける。
クラピカ 「……随分、人が多いな」
【コメント】
「声も本人」
「本物だこれ」
「え、公式?」
「同じ空間???」
センリツ 「配信中よ。
少しだけ——」
言い終わる前に。
クラピカは、
無言で彼女の背後に立つ。
距離が、近い。
【コメント】
「近くない?」
「距離感どうなってる」
「後ろ立ち位置彼氏」
クラピカ 「……こんなに、
君の音を聞いている人間がいるとは」
低い声。
センリツ 「…え?」
クラピカ 「正直、
あまり気分がよくない」
【コメント】
「嫉妬?」
「嫉妬だよねこれ」
「クラピカ嫉妬するんだ」
次の瞬間。
クラピカは、
後ろからセンリツをそっと抱きしめた。
腕は軽く。
だが、離す気はない。
画面に、
完全に映っている。
【コメント】
「?????????」
「ぎゃああああ」
「配信事故!!!!」
「世界が見てる!!!!」
センリツ 「ク、クラピカ…!?」
頬が赤くなる。
センリツ 「カメラ…」
クラピカ 「見えているのは分かっている」
そのまま、
耳元に顔を寄せる。
クラピカ 「……君の声を、
独り占めしている気分になる」
囁き。
【コメント】
「今の聞こえた」
「耳元!?!?」
「無理無理無理」
「公式で何を見せられてるの」
センリツ 「……もう」
小さく、困った笑み。
センリツ 「音がとても分かりやすいわ」
クラピカ 「……君のせいだ」
【コメント】
「恋人ですね」
「仲良すぎ」
「もう夫婦」
センリツ 「皆さん…少しだけ、
お騒がせしていますね」
【コメント】
「少しじゃない」
「一生の思い出」
「アーカイブ残して」
クラピカは
まだ抱きしめたまま画面を見る。
クラピカ 「……視聴者諸君」
低く、真面目に。
クラピカ 「彼女はとても優しい。
だから…」
一拍。
クラピカ 「…ほどほどにしてくれ」
【コメント】
「どれだけ好きなの笑」
「ガチで守りに来てる」
「嫉妬かわいい」
センリツは、
完全に観念したように息を吐く。
センリツ 「……今日は、
ここまでにしましょうか」
【コメント】
「終わらないで」
「続きは!?」
「二人で話して!!」
センリツ 「ふふ…おやすみなさい」
配信終了。
——画面が暗くなった瞬間。
クラピカ 「……悪かった」
センリツ 「いいえ」
振り返って、微笑む。
センリツ 「とても、正直で……」
少し間を置いて。
センリツ 「可愛かったわ」
クラピカ 「……!」
・
終わり。
配信系好きだからもっと作るかも。笑
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