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ねえ 、、 wki 。
好きだよ 。 言葉に表せないくらい好きだったよ 。
気づくのが遅くなってごめんね 。
ーー
mtk side
もうすぐ春の季節になる。
僕は随分前に余命宣告をされてる。でも、余命宣告自体はwkiに知らせていない。
wkiの絶望した顔なんて見たくないからね …
いつもの看護師さんが今日も来た。
この看護師さんは僕が5歳の時から良くしてくれてるお母さんみたいな存在。
〈 桜の木にも蕾が出来たわね 〜 。 〉 (( 寂
笑いながらも少し寂しそうにしながら僕の顔を見てくる看護師さん
それもそのはず、僕の余命は “ 桜が咲く頃 “ なのだから …
「 そうだね … 。 」 (( 微 笑
僕も冷静を装って看護師さんに微笑みかけた。
〈 … 最近好きな人でもできた ?? 〉
流石と言うべきか … 、、 隠していたつもりだったのにバレちゃった。
「 流石 … 正解 。 この気持ちは伝えれないと思うけどね 」 (( 微 笑
wkiにはこんなに早くに死んじゃう僕なんかよりもっと良い人がいる
〈 もう 〜 そんな悲しいこと言わないの !! まだ頑張れるわよ 〉
看護師さんのこの言葉は耳にタコが出来るほど聞いてきた。
でも、もう叶うわけないって分かったから。もう期待していない。
「 … そうかな 〜 ふふ 。 」
出来ることなら最期は笑って死にたい。
〈 そうよ 〜 っ !! 窓開けて行くわね 〜 〉 (( 微 笑
また今日も看護師さんは僕の部屋の窓を開けて部屋を出て行った
今日は少し肌寒い。こういう時は人肌恋しくなる。
「 はあ … 。 」
僕は不意に寂しくなることが多々ある。こういう時は、後どれくらい時間があるのか、wkiの声、暖かさはどこまで感じ取れるかな。
いつまで貴方の傍に居れるかな。
いつまで貴方と笑い合えるかな。
いつまで貴方と他愛もない会話ができるかな。
いつまで ⎯⎯⎯⎯⎯ …
こんなこと考えるとキリがない。
だから今日もまた僕は貴方に笑顔を振り撒かない。
それは、僕が消えてしまった時。貴方の悲しい顔を見たくないから。
後は、僕自身がこの叶わない恋心を諦められるように … ね 。
僕がそっと俯くとまた僕の病室の扉が開いた。
扉の方を見ると今日も笑顔なwkiが居た。
「 w … ki 。 」
『 … よ っ !! 』 (( 微 笑
僕が名前を呼ぶと優しい笑顔でいつも通りの挨拶をした。
そう言えば … 僕は今までwkiに挨拶したことないな 、、 。
「 … ょ っ 。 」 (( 顔 背
決して大きな声ではなかったけど僕は初めてwkiに挨拶ができた。
少し恥ずかしくて全くwkiの顔は見れないけど、
それが嬉しかったのかwkiが歩み寄って来て僕を抱き締めた。
『 mtk 〜 … 挨拶してくれるとか最高かよぉ 、、 』
ちょっと大袈裟な気もするけど …
「 …たまには 、、 ね 。 」
きっともう僕には時間が無い。
なんて言ったって、もう春の季節。桜の木にも蕾ができてなんならもう開花しても可笑しくない。
僕は小さくそう言い、wkiの背中にそっと手を伸ばそうとするとwkiが小さな声で耳打ちをしてきた
『 mtk … 死なないで 。 』
まるで僕の余命を知っているかのように言ってきたwki 。
「 … え 。 」
僕はびっくりして手を引っ込めた。
するとそれと同時くらいにwkiがハグをやめた。
『 … また来るね 。 』
いつもとは違うwki 。 何かあったのかな 。
な ーー んて思っても僕にはどうすることも出来ない 。
wkiが帰っていく姿を僕はベッドの上から呆然と見続けた。
静かに 。 まるで呼吸を忘れたかのように ずっと 。