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番外編「初デートは雨の中で」
日曜日。
りんとみなとは、初めてのデートの日を迎えていた。
りんは集合時間の30分前に到着。
全力すぎる。
りん「待つのも幸せ!!」
颯(近くのベンチに座りながら)
「ストーカーか?」
なお(横に座りながら)
「ファンかもしれないね」
やがてみなとが来る。
みなと「……早かったね」
りん「7時に起きて準備して、7分で終わった!」
みなと「早すぎ」
しかしその直後。
ぽつ…ぽつ…。
みなと「あ、雨降ってきた」
りん「大丈夫!私の気持ちは晴れてるから!!」
颯「天気は関係ねぇ」
なお「台風でも言うんだろうね」
しかたなく商店街の屋根の下へ避難。
りんは走って、近くの自販機で買ってきた。
いちごミルク。2本。
みなと「それ、好きなの?」
りん「私の好きは、みなとくんと半分こ!」
みなと「……なるほど」
りん「ほらっ!どっちが甘いか勝負しよ!」
みなと「勝負…?」
飲んで笑うりん。
そんな姿を見て、
みなとはゆっくり、言葉を落とす。
みなと「俺ね、全力な人って…好きなんだと思う」
りん「えっ」
みなと「りんに会って、気づいた」
りんの顔が真っ赤になる。
その瞬間――
颯「おおーー!!告白シーン!!」
なお「帰れ」
りん「みなとくんっ!!またデートしようね!!次は晴れだといいな!」
みなと「うん。晴れるといいね」
りん「私の気持ちは毎日晴れ!!MAX青空!!」
みなと「うるさいよ笑」
雨は止まなかったけれど、
二人の心はずっと晴れていた。