僕は兄さんのことがこの世で宇宙一大好き
だ。兄さん以外の人と付き合うなんて
考えられない。周りの皆からどう思われよう
が僕の勝手。どうでもいい。
兄さんだって僕の事が大好きなんだし、
僕達はお互いのことを愛し合っているから
それでいいじゃないか。
「兄さんと同じクラスが良かったなぁ」
朝休み。僕は兄さんのクラスにいつも通り
やってきて何気ない会話を廊下でする。
「いや、同じ苗字の奴が同じクラスに
なれる訳ないだろ。それに双子なんだし、
見た目もそっくりなんだ。クラスが一緒に
なる事なんてないだろ」
「え〜、わかってるけどさぁ、寂しいなぁ
もっと兄さんと一緒にいたいのに…。
僕、授業中もどんな時だって兄さんのこと
考えてるのに」
「授業には集中しろよな…。ほら、もう
こんなくだらない話してるからそろそろ
朝学活始まるだろ。早く戻れ」
「はいはい。じゃあね兄さん。また後で」
「ん」
僕は兄さんの言われた通り仕方なく自分の
クラスに戻った。
僕はクラスに友達が一人もいない。
いや、クラスだけではない。全体で、だ。
少し話す相手ならいるけれど、僕はそもそも
兄さんがいるため友達を作ろうとしない。
周りの皆も、僕がノリの悪いやつと
思っているのか、あまり友達なろうと
言ってこない。
…兄さんはと言うと、友達はいる方だ。
困っている人がいれば助けたり、友達と
一緒に話していたり、そんな感じ。
本当は友達を作らずに僕だけを見てて
欲しい。離れていくのが怖くて、いつか
置いていかれるんじゃないのか、と毎回
ヒヤヒヤしている。こんな僕でも流石に
兄さんにこのことは言えるわけ無く、ただ
黙って僕はじっと見ている。いつかこの
糸が切れないまで、僕は黙っておくつもり
だ。
これって、愛が重いのだろうか。
僕は普通だと思うんだけど…、
前にネットのサイトで何となく愛が
重い人は どんな人なのかを検索してみると、
必ずと言っていいほど僕に当っていた。
そんなつもりは無いんだけどな…。
これを知った最近からは、毎日言葉選びを
厳重にしている。兄さんに嫌われたくない
から。
僕がぼーっとしていると、いつの間にか
朝学活が終わっていて、急いで授業の
準備を始めた。
授業開始時間。みんなが号令をした後、
先生はすらすらと黒板に何かを書きながら
この説明をし始めた。正直、本当に
どうでもいい。兄さん以外の人には興味が
ないから。最近、授業中も兄さんのこと
ばかり考えてしまっているせいで、
気づいたら授業が終わっていた事だって
ある。
…今、兄さんも授業をしてるんだなぁ。
兄さんの勉強している姿が見たい。
早く会って話したい。
兄さんは何の授業してるのかな。
すきだよ。
頭の中がこればっかりになる。
僕は兄さんの勉強姿を妄想していると、
自然に笑みが浮かび上がりそうで必死に
抑えた。
あー、寂しい。はやく会いたい。
兄さんに抱きついて甘えたい。
寂しい。
その時。ちょうど授業が終わっていた。
やっと兄さんに合える。僕は10分休み
でも必ず毎日兄さんに会う。
兄さんはまた来たのか、といつも言うが、
そう言っている割には僕に構ってくれる。
とことん優しい兄さんだ。
僕ら早速るんるんで兄さんのクラスに
遊びに行った。
「にーいーさーんっ」
「……まぁ、そうだよな。」
「あれ?よく分かったね。」
「お前ずっと来るだろ。流石にわかる」
「……いやじゃない?」
「、別に。」
「ぇへへっ、よかった〜!!
……………あ、そうだ 兄さん。
今日の昼休みもトイレで集合したい…、
んだけど、いい?」
「………ん」
「ふふ、兄さん大好き。」
「ぉいっ、…わかったから抱きつくな!!
みんな見るだろ!!」
「僕のだってみんなに分からせれるから
別に良くない??」
「そういう問題じゃっ…」
「でも寂しかったよ…?兄さんは僕のこと
きらいになっちゃったの…?」
「っ〜、…ちがっ、…………はぁ、
分かった分かった。分かったから早く
教室もどれ。そろそろ鳴るだろ」
「ぅ、………わかったよ、」
そして、1時間、2時間、3時間と経過
して、間の10分休みももちろん兄さんの元へ
行っていた。4時間目が終わりご飯休憩
になると、僕は兄さんの作ってくれた弁当を
取り出して教室で食べ始めた。
兄さんの愛妻弁当は本当に美味しい。
昨日僕が食べたいと言ったタコさん
ウインナーも入っている。
兄さんの作るご飯は全部美味しくて、すぐ
ぺろっと食べ終えてしまう。
そして待ちに待った昼休み。僕は約束の
場所、男子トイレに向かった。
「あれ、兄さんもう来てたんだ、早いね」
「……早く食べ終わったから」
「…そっか、じゃ、トイレ入ろ。」
「…………ん」
僕たちは二人一緒に個室のトイレに入り、
僕達のイチャイチャタイムが始まった。
「…ね、兄さん。キスしたいな」
「……勝手にしろ」
兄さんの勝手にしろは、やって欲しい
ということ。素直になれない兄さんが
可愛くて仕方なく、僕は兄さんに
口付けをして舌を絡ませる。
「あっ…んふぅっっ………はぅ…」
僕が毎回舌を深く絡ませると、兄さんは
頑張ってそれに応えるように舌を一生懸命
絡ませてくれる。でも、時々ぴくぴく
震えながら僕の腰に手を回してくるのが
たまらなく可愛くて仕方ない。
「ひぐっ…むぃちろ、ぉ……」
「っはぁ………、ふふ、キス しただけなのに
もうこんな顔が とろけてる。かわいい。」
「っぅあ”~……、!!」
兄さんは深いキスにほんとに弱くて、
僕がしすぎるとこんな感じにぼろぼろと
泣いてしまう。そんなところも愛おしいなぁ
「……かわいいね。兄さん。すき、」
僕は兄さんに優しく抱きつき、肩に顔を
埋めぐりぐりと押し付ける。
「……お、俺も、すき」
兄さんは呆れたかのように優しくぽんぽんと
頭を撫でてくれた。
ずっとこの時間が続けばいいのに。
しばらく抱きつきあっていると、いつの間に
チャイムがなった。
「……ん、ほら、離れろ、」
「……んや、やだ、まだ一緒がいい……」
「……家帰ったら沢山構ってやるから」
「ぅ、、、、、、、わかったよ」
「戻るぞ、」
「………うん」
僕はこのお別れの時間が嫌いだ。
離れたくない。
長い長い戦いが終わり、やっと放課後に
なった。僕はすぐに兄さんのクラスに行き
いつも通り2人で一緒に帰る。
「~…でね、!本当に面白いんだよ」
「…へぇ、そうなのか」
基本的に帰る時、会話を振るのは僕だ。
兄さんは聞き手。兄さんは自分から話を
振るのが苦手らしく、僕は逆に兄さんに
話したい事が山ほどあるのでちょうどいい。
僕が楽しかったことを兄さんに話している
と、兄さんはたまに少しだけ眉を下げて
ふにゃりと笑う。それが嬉しくて嬉しくて
もっと笑顔になって欲しいと思う。
「「ただいま」」
会話を続けているとあっという間に
家に着き、僕たちは靴を揃え手を洗い、
制服を脱いで部屋着に着替えた。
僕がソファでゆったりしていると、突然
隣で小説を読んでいる兄さんに話しかけられた。
「なぁ、無一郎」
「…?どうしたの?兄さん……って、
えぇっ、!?」
僕が振り向くと同時に、急に兄さんに
押し倒された。
「…ずっと考えてたんだけど。そろそろ俺も
お前の事襲いたいって思って、……」
「……なに、いってるの?兄さんには
無理だよ。だって可愛いし」
「うるさい。ずっと女役は嫌だっつってる
だろーが、いいから抱かせろ」
「ちょ、まっ……急展開過ぎるよ!!
兄さんらしくない!!!」
僕はそのまま兄さんの奴隷にされた。
*
「ぁっ、あ……♡♡ゆぃちろ、 だめだめ…♡♡」
「…ふっ、お前、攻めてる時は余裕
かましてるのに、今ではすっかり女顔じゃ
ないか。」
なんでこうなったのだろう。
今僕は兄さんに犯されている。……いや、
悪い気はしない。むしろ嬉しい。でも…
兄さん、僕がする時より激しい気がする。
そのせいで、僕の身体は汗まみれだし、
顔は汗と涙でぐちゃぐちゃ。
気持ちよすぎて口が勝手に開き舌も
しまえないまま。僕の頭の中は気持ちいい
しか無かった。
「ひぁ……♡♡にぃしゃん、…も、
そんなこと言えない、でしょ…」
「何か言ッたか??」
「あ”ぁ~〜ー♡♡♡♡」びくびく
「ぅあ……締めすぎッ……、もうちょっと
力抜け……」
「むりっ、むりぃ……!!んやぁ、っ~♡♡」
*
「兄さんのばか!!!!!!潮まで
吹かす事ないでしょ、!?」
「わ、悪い……」
「…許してあげるからその代わり
一緒にお風呂入ろうよ」
「……ぅ、、、仕方ないな、今日だけだぞ」
「ぇへへっ、やったぁ~!」
*
僕の白濁と潮まみれなソファを見て兄さんは
悶絶しながら、とりやえずソファの上に
ひいていたシーツをとって洗濯機 の中に
入れ、お風呂に入った
「はぁ、……すっきりするね」
「そりゃあんだけぐちゃぐちゃになったら
な。」
「……もう、いつまでそれ引っ張る
つもりなの!?ぼく攻めポジだったじゃん」
「俺にも男のプライドってもんがある
んだよ、たまには俺だって男役したい」
「ぅ~……はぁ、兄さんのせいで僕もう
攻めでも受けでも無くなったよ……」
「受けにさせてやるから安心しろ」
「やだよ!!!兄さんだってぼくが攻めた
とき、むいちろすき、とか可愛い声で
鳴きながら言ってくるじゃん!!」
「はっ!?、?言ってない!!!」
「自覚ないの?言ってるのに。もう、
兄さんったらかわぃ……!」
僕が可愛いと言いかけた瞬間、兄さんに
それ以上は言うなと言う圧で口を塞がれて
しまった。
*
お風呂を入り終わったあと、兄さんは
夜ご飯の支度をするために髪を1本縛り
にしてキッチンへ向かった。
僕は兄さんにかまって欲しくてこっそり
ついて行き、ばっと後ろから腰に手を
回して抱きつくと、兄さんに危ないだろと
言われ頭を 殴られてしまった。
しばらく大人しくして夜ご飯が
出来上がり、僕達は一緒に向かいあわせで
ご飯を食べた。これが僕たちの日課だ。
*
「ご馳走様でした」
いつも通りぺろっと食べ終わり、兄さんの
お皿と僕のキッチンへ持っていき
お皿を洗い始めた。
僕は料理が出来ないからいつも兄さんに
作ってもらっているが、せめて皿洗いは
したいと思い皿洗いは僕の担当になって
いる。
数分後やっと皿洗いが終わり、ソファに
来てみると、液体まみれで汚れていたソファ
が兄さんの手によって綺麗にされていた。
兄さんはやっとゆっくりタイムに入ったのか
ソファに座りテレビ番組を呑気に見ている。
僕は兄さんの隣に座って一緒にテレビを
見た。
「テレビの何処が面白いの」
「……お前には分かんねぇよ。」
「だってこんな番組なんかやらせでしょ 」
「うるさい。暇つぶしにいいだろ」
「ふーん、僕には分かんないかな、」
僕はあまりテレビ番組を好まない。
だってつまらないから。兄さんは好きらしい
けど。ちょっとぐらい僕に構ってくれても
いいのに。
僕は仕方なくスマホを取り出し、適当に
TikTokを触り始めた。
……ものはいいものの、どれもこれも
TikTokの動画は動きがわざとらしい
女の子が、ぶりっ子っぽく踊っている動画
ばかり。正直馬鹿馬鹿しい。
これのどこがいいのだろうか。万バズの
意味がわからない。
僕はあきれてスマホを辞めた。
……なんだか少し眠くなってきた。
兄さんに膝枕でもしてもらおうかな、
ぼくは兄さんの許可なしに兄さんの膝に
頭をおいた。
「……何してんだこら」
「ちょっと、眠いから寝かせて。」
「部屋行けよ」
「兄さんが構ってくれないからやだ。
ここで寝るもん、後で起こしていいから」
「ったく……、1時間だけだぞ」
「はいはい。おやすみ兄さん」
「ん、おやすみ」
兄さんは僕の頭をそっと優しく撫でた。
やっぱり兄さんは僕に激甘なんだなぁ、、
兄さんに身体を預けながら僕は 夢の旅に
出た。
コメント
3件
受けポジむいくんもよき·····
むいゆうの甘々は最高です、、
無一郎が有一郎君に勝手に膝枕してそれを許してる有一郎君優しい🤦♀️なに無一郎ふにゃっと笑う顔が好きって!もっと笑って欲しいってかわいいな🫶