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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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cp. 桃紫

『ストーカー。』


⚠注意⚠

・地雷さんはおかえり下さい。

・通報などしないで下さい。

・本人様とは全く関係ございません。

・モブが多く出てきます。

・紫さん、桃さんが辛いシーンが多々あります。

・桃紫最初から付き合ってます。


ご理解よろしくお願い致します🙇⤵



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紫side


紫「うわっ…」


ポストを開けると出てくる手紙…

中には俺の写真と、“愛してる”の文字…


もうずっと、毎日こんな状態が続く。


過度なリスナーさんなのか、アンチなのか…


悪い時には使い終わったコンドームなんか入ってる時もある。生暖かいヌメヌメとした……


その他には苺が置いてあったり、その苺の中に

陰毛が何本も入れられていたことも。


このタチの悪い嫌がらせは、カレコレ三ヶ月。


その間に引越しを何度もしたが、これといって意味は無く、一日も経てばまたポストに手紙と写真が入っている。「なんで引越しをしたの?」なんて…

手紙に書かれていた時は本当ゾッとしたよ。


もちろん、この事は菊地さんに言っている。

色々と調べてもらったが、何も分からず終いだった。


そしてもちろん、警察にも言った。

監視カメラを見せてもらったが、背の高い、ガタイの良い、黒いフードを被った男が映っていただけで、顔は見えなかった。


まあでも…メンバーには言ってない…

言った方がいいのかも分からなくて、なんなら彼氏の桃くんにも言ってない。


ただでさえ気を配ってくれているのに、

これ以上心配をかけたくないから…


さっさと解決させて、この件は終わらせるんだ!

……と、意気込んだ俺は、この先に起きる恐怖を知らない。




今日は、すとぷりメンバーと動画を撮る日。

例の件で窶れた顔を洗い、メンバーに見せても不安がられないようビシッときめる。


紫「ふぅ…、よし。」


STPRスニーカーの靴紐を結んで、

玄関の扉を開けて。


そして____



「おはよう。待ってたよ?」



紫「ビクッ…だっ、誰ッ!?」


知らない人。高い背。ガタイの良い体。

そして、


黒いフード……?


男「知らないのも無理はないよ?だからこそ、これから沢山知っていくから♡」


グイッ!


強い勢いで腕を引っ張られた。


紫「どこ行くんだよ!?離せッッ!!」


引き離そうと手を引っ張っても、ビクともしない。


男「これからはずぅっと、一緒だからね?」


すると首に強い衝撃がきた。

その言葉が聞こえたのを最後に、

俺は意識を手放してしまった。




パチッ…


目を開けると天井には、ピンクがかったシャンデリア。


そして、襲いかかってくる違和感。


男「あ、起きた?」


その声から、一気に現実に引き落とされる。


分かってしまった…この違和感…

尻に感じる、ヌメヌメとしたこの感触。


紫「い、嫌ッ!!」


そう、こいつの陰茎が、俺の尻に入っている。


抵抗しようとも、腕も足も拘束されていて動けない。


男「ふふッ♡」


パンパングチュッン


紫「ひぃッ、いやァ!」


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ̄ ̄ ̄ ̄

 ̄ ̄



桃side


赤「紫ぁくん遅いねぇー…」

橙「そうやなぁ、珍しいからちょっと心配やな…」


桃「電話…、してみたけど出なかった。」

青「えぇ…本当に大丈夫なのかな…!?」

黄「心配ですよね…、」


桃「俺、家行ってみるわ」

黄「分かりました…。体調悪そうだったら、連絡してくださいね、日にちは改めればいいだけですから」

桃「うん、ありがとう。」




ピンポーン


桃「紫くん、いるー?」


シーン…


いないのか…、?


不自然さと引けない気持ちで、俺はドアノブに手を掛けた。


ガチャ


あれ…?扉は開く…


キィー…


桃「紫くん、いるー?いるなら返事してくれー!」


返事は無い。

あまりの違和感を感じ、俺は部屋へ入った。


倒れているかもと心配をして

一部屋、一部屋の隅々を見渡していた。


すると、綺麗好きな紫には似合わない、沢山の手紙と写真がぐしゃぐしゃになって散らばっている部屋があった。


紙を手に取ってみると、

「愛してる、大好き、会いたい」

などの熱烈なワードが並んでいた。


桃「なんだこれ…」


写真を手に取れば、それの全てが紫。

しかも、盗撮されたかのような、本人が意図していないような場面の写真が沢山。


その瞬間、恐ろしいことが桃の頭を過ぎる


桃「す、ストーカー…か?」


分からない。ただの直感でもある。

ただあまりにも不自然な点が多かった。

現に今、紫は居ない。


桃「まさかッ…!!」


俺はとっさに菊地さんに電話を掛けた。

この人なら、何か心当たりがありそうだと思った。


プルルル…


菊地「はい、菊地です。」

桃「菊地さん…!ななが見当たらないんです…!何か心当たりはありますか!?」

菊地「…えっ…!?ま、まさか、、、」

桃「なにか、心当たりが?」


菊地「紫さんは…、最近ストーカー被害に悩んでおられました…此方も警察に連絡してみましたが、解決は出来ず…、もしかしたら、紫さんはそのストーカーに……、、、」


桃「ッ!」


菊地「警察に連絡を入れます!桃さんはメンバーに知らせて下さい!」

桃「分かりました…ッ!」



紫side


紫「っ、はぁ、はぁッ、ぃァっ…」

男「もう透明ものしかでないね」

紫「も、もやめッ…、ごめ、なさッ…、」

男「ううん。やめないよ?やめて欲しいならしゃぶっておねだりしてみろよ?」


そう言って男は俺の口に、自分の男根を突っ込んできた。


紫「やッ、む、むりぃッ、抜い、て抜いてぇッ」ポロッ


俺の目からはぽろぽろと涙が零れ落ちる。

あまりの気持ち悪さ、屈辱。

消えてしまいたい気持ちでいっぱいだ。


そんな中、思い浮かべた。


桃、くんッ…


桃くん…


会いたいよぉ、桃くんッ…


この人が桃くんだったらいいのに…。

希望が消え、俺の中に残ったものは桃くんだけだった。


「ななッ…!」


紫「ッ!桃くん!?」

桃「ッお前、ななから離れろッ!!」


あぁ、助けに来てくれた…ッ

先程までの屈辱の涙とは違い、嬉し涙が流れ落ちる。


男「クソッ、!」


でも、そんな瞬間もつかの間だった。


男は俺を強く抱き締めて、傍に置いておいた、

違法で手に入れたであろう“銃”を桃に向けた。


男「これ以上近ずいたら…ッ、撃つ!!」


パニック状態に陥った男は、理性なんか効かず、

充血した目で桃を見た。


けれど桃は気にせず前へ進む。


紫「ちょ、さ、桃くん!!止まってッ!」


止まってッ____!!!


止まっ____!!


バンッ!!


本当に一瞬だった。


男は銃弾を放った。

桃くんの胸の辺りに…。


桃くんの胸の辺りから血が流れる。

大量に、たくさん。


桃くんの表情は歪がみ、真っ青になる。


けれど桃くんは進む足を止めない。


バンッ!

バンッ!


手や足にも銃弾を撃たれる。


鼓膜が破れるのでは無いかと思う程の爆発音。

そして、舞い散る血しぶき。


紫「桃ちゃッ…も、やめてッ!!嫌ァ!」


男「クソッ、クソッ!!」


弾切れか、男が焦り始めた。


その瞬間、桃くんは男から俺を引き剥がした。


紫「ッぁ、」


男はパニック状態により過呼吸になっている。

その隙を狙って、桃くんは先程まで俺を縛っていた縄で男を縛った。


桃「もッ、大丈夫、だよ…」


そう、強く俺を抱き締めてくれた。

さっきの男とは違う、いつもの安心するこの匂い。

…そして、強い血の匂い…


紫「さ、桃ちゃん…大丈夫ッ…!?」

桃「大丈夫…ちゃ大丈夫だ、心配すんな…、」

紫「ッ…ごめんね、ごめんね、本当に…ッ」

桃「何言ってんだよッ、ななは悪くないよ。」

紫「でも…!」

桃「大丈夫、もうすぐ警察が来る……、この男も直ぐ逮捕してくれるよ。」

紫「桃くんっ…なんでこんな事したのさ…、、」

桃「目の前で彼女が犯されていて、じっと出来る奴がいるか?、警察は、本当に行動が遅いし。ななに何かあったら怖いし…。」

紫「ッ…俺、桃くんに何かある方が嫌だよッ…」

桃「そんな事言うなって…、」

紫「俺、桃くん大好き、、」

桃「俺もだよ…。」


目からハイライトが消えていく。

声も乾いた声になっていく。

顔が真っ青になっていく。


紫「さ、桃ちゃっ…ポロッ」


「紫ーくん!!桃!」


桃「おっと、遅かったな……。」

赤「遅かったじゃないよ!!何してんのさ!菊地さんがここに来てって言うから来てみたら、銃声が聞こえてきて走って来たら、桃、お前ッ…」

青「…ッ、とりあえず救急車は呼んだからな!!」

橙「…紫ーくん、何があったか教えてくれる?」

紫「…ぅ、うん、分かった…。」


俺は、起こった事の全てを話した。

皆んな、眉間に皺を寄せ、傍の男を睨みつけた。


ピーポーピーポー


青「あっ、救急車だ…」

黄「紫ぁくんは、僕の背中に乗ってください。」

橙「桃は、俺が担いでいく。」

赤「手伝う!」


紫「ありがとう…、皆んな…」ポロッ



1週間後  紫side


その後、俺は警察の元で事情聴取を行った。

俺の身に何が起こったのか、事細かに説明をした。


男は収監され、罰金も大金で科された。

きっともう、俺の前に現れる事は無いだろう。


桃くんは、その後意識不明となり、大量出血の為身が危なかった。けれど今は落ち着き、それでもまだ…、意識を手放したままだ。


… … …


紫「桃くん、体調はどう…?今日は “ダイアモンドリリー” の花を持ってきたよ…!早く、良くなると良いね…!」


静かで暗い病室に、1人震えた声が響いた。


あぁ、いつもだったら賑やかな彼は静かで、窶れた姿を見ればなんだかか弱く思える。


笑顔で振る舞えば、振る舞う程、涙が出てきそうだ。ダイアモンドリリーを花瓶に刺して、俺はじっと彼の顔を見つめた。


紫「……寂しい…」ポロッ


本音と共に、溢れてしまう感情。

俺は、窶れた桃ちゃんの顔にそっと口付けをした。


静かに、触れるように優しいキスを。


ガシッ (手を掴まれる)


紫「えっ!?桃ちゃ!?」


桃「…それで終わり?」


紫「ぇ!?///」

桃「それで終わりなの?もっとして。」


紫「桃ちゃ、」

チュッ…


静かで暗かったはずの病室に、

明るいリップ音が響いた。


桃「ただいま、なな。」

紫「ッぅ、おかえりっ、桃ちゃんッ…」泣




桃くんも目を覚まし、元気な状態になった。

と言っても、まだ体を思う様に動かす事が出来なく、リハビリを続けている。


紫「桃ちゃん、もうほぼ歩ける様になったね!」

桃「えぇ、そんな事無いからなな支えて〜」

紫「えぇ?そうなの、じゃはい!おっかかっていいよ!」

桃「隙あり!」

チュッ

紫「あっ/// こ、コラ〜!」


赤「治って直ぐこのバカップル…」

黄「僕たちの気持ちも考えてほしいですよ!」

青「くそ〜羨ましい桃!」

橙「まぁまぁ、治って良かったやん!」


赤「紫ーくんの精神状態が不安だったけど、意外に大丈夫そうだね、」

黄「そうですね…。でもやっぱり心配です。ケア出来るように今まで以上に愛でましょうね!」

橙「それだと桃が怒るのでは……笑」


… … …


紫「ねぇ、桃ちゃん。」

桃「ん〜?何、なな。」


紫「これからも、何があっても、二人で頑張って生きていこうね…?」

桃「うん、もちろん。」


赤「あっ!ちょ、待て〜!!俺たちも居るんだけど!?!?」


紫「あはは、そうだった!」

青「ちょっと紫ーくん!?忘れてたの!?」


紫「うそうそ、分かってるよ。」


「俺たち六人、何があっても一緒に頑張ろうね。」


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


cp.桃紫 『ストーカー。』


END



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


最後まで読んでくれた方、ありがとうございます!

初めまして、わかめごはんと申します!

初投稿ですが、これから少しづつ投稿出来たら良いなぁと思っています(˶・ᴗ・˶)✨

よろしくお願いします!

この作品はいかがでしたか?

1,510

コメント

27

ユーザー

ブクマ失礼します🙇‍♂️

ユーザー

初コメとブクマ失礼致します。 誰も真似できないような語彙力と表現力や内容に心を打たれました💌軽々しい気持ちでみるものではないと思います✨今まで出会った作品のお話が中でもだんとつで神と称えられる作品に作者サマでございますも。素敵な作者を作成してくださりありがとうございます🍀

ユーザー

初コメとブクマ失礼します 物語の構成も良くて語彙力もあり短編物の小説を読んでいる感覚でした…これを無料で読んでいいなんてっ…!!! 自分も物語を投稿している身なので主様のような投稿を出来るように頑張りたいと思いました!読んでいてとても楽しかったです!夜分に失礼しました

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