テラーノベル
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人の感情は、色で見える。
それは生まれつきの俺だけの能力で、
特別だなんて思ったことはなかった。
笑っている人は、
あたたかい色をしている。
怒っている人は、
目に刺さるみたいな赤。
泣いている人は、
にじんだ青。
感情は、
言葉よりも正直で、
隠そうとしても、色は隠せない。
——いや、
ひとりだけ、例外がいた。
jp。
あいつの感情は、
どんな時も、
何色でもなかった。
真っ白なのか、
それとも、透明なのか。
俺には、
そこに“何もない”ようにしか
見えなかった。
だから俺は、
jpの隣に立つのが、
少しだけ、怖かった。
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