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高校の教室は、うるさい。
感情の色で。
期待の黄色、
緊張の紫、
眠気の濁った灰色。
——それが、普通だった。
「今日からこのクラスに来た、jpだ」
担任の声に、
俺は何の気なしに前を見る。
そして。
……え?
視界が、一瞬、真っ白になった。
いや、違う。
色が、ない。
立っているはずの人間の周りに、
何も、見えなかった。
感情の色が。
——存在しない。
(……は?)
思わず、息を止める。
そんなこと、
今まで一度もなかった。
抑えてる人はいた。
隠してる人もいた。
でもそれでも、
色は“滲む”ものだ。
なのに。
じゃぱぱは、
まるで感情そのものを
持っていないみたいだった。
(感情が……無い?)
背中に、ぞわっと寒気が走る。
無感情の人間。
それは俺の中で、
一番、関わっちゃいけない存在だった。
jp「……よろしく」
目が合った。
その瞬間、
心臓が嫌な音を立てる。
——近い。
近いのに、
何も、感じ取れない。
俺は反射的に、
視線を逸らした。
……怖い。
なのに。
どうしてだろう。
色だらけの教室の中で、
じゃぱぱだけが、異様に目立って見えた。