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数時間前、飲み会。
うちの部署でのプロジェクトが成功し、チームで打ち上げをしていた。
ここ最近、残業続きでろくに過ごしてなかった。気分を変える為、俺はかなりのハイペースで酒を飲んでいた。
「んぅ…///」
挙げ句、顔は真っ赤になり、気持ち悪くなってトイレで吐いては、また戻って来て、机に突っ伏して、寝ていた。
「佐藤さん、飲み過ぎですよ〜笑」
同じ部署の後輩の女子が、俺の名前を呼ぶ。
だが、俺は寝ていて、何も聞こえていなかった。
「佐藤さん、そろそろお開きにしますよー」
体をゆすられて、起きる。でも、頭は全く働いていない。
「んゅ?…///」
「こりゃ、駄目だわ」
「誰か、送んないと笑笑」
そんな会話が、頭の上で話される。
すると、1人挙手して言った。
「あー、俺送りますよ。
家、おんなじ方向なんで。」
俺の部下である、早乙女だ。 ここ2年ほどで転職してきた、俺より3つ下の男。優れた能力と、端正な顔立ちをしている、薄い茶髪の男。
「ごめんねー、早乙女くん。
この酔っ払いのせいで。」
「ぅ?..///」
「いえ、大丈夫ですよー。」
「ほんと、ごめんね。」
「?..///」
とりあえず、早乙女に送ってもらうことが確定した。
その後は、各自、勘定などを済ませ、荷物を持って店を出る準備をした。
「佐藤さん、1人で立てます?」
早乙女が、俺に聞く。
「ぅん..?///」
壁などに手を添え、立ち上がる。一歩、歩こうとするが、よろけて尻もちをつきそうになる。
「立てなさそうですね。」
そう言うと、早乙女は無言で肩を貸してくれた。
全員が勘定を済ませた後、俺は、早乙女に肩を借りて店を後にした。
「佐藤さん、家、まで歩けそうですか?」
「?…/// た..ぅん…//」(訳:多分)
そう言いながらも、足元はおぼつかない。
フラフラと歩く俺を、早乙女は先程よりしっかりと支えてくれた。
そのまま、ゆっくりと俺の住んでいるマンションの前まで歩いて来た。
「佐藤さん、部屋どこですか?」
「さん、ぁい…///」
「3階の?」
「ぁし…./// ろく..ぅ..///」(訳:端。六。)
「6号室ですね。」
そう言って、俺達はエレベーターに乗り込み、俺の部屋の前まできた。
「佐藤さん、鍵ありますか?」
「ぅん…///」
俺は、ポケットから鍵を取り出し、鍵穴に刺そうとした。
だが、手は震えていて、中々刺さらない。
「大丈夫です、俺がやりますから。」
すると、早乙女が、俺の手に上からそっと手を添え、鍵を開けた。