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るる
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「なぁ」
後ろの席の男がいきなり声をかけてきた。
「な、なに?」
「さっき、オトモダチの後ろに隠れてビクビクしてたけどさぁ。なんのためにこの学校来たわけ?」
「え?」
急に厳しく声を張りながら
「ここはさぁ、選ばれた人間とまでは言わなくても、戦うために、大切なものを自分自身で戦って守るため。そんな人間が来る場所なんだよ。人を盾にして隠れるような人間が来る場所じゃない、なんでお前は選ばれたんだ」
若狭が男の腕を掴み
「あのなぁ、!」
「喧嘩はやめてください。入学式中です、」
さっき受付にいたお姉さんが
よく通る声で言った
「まぁまぁいいじゃないですか。それもこの学校らしい。ということで。加賀原和樹さん。
加刷愛斗(かさつまなと)さん。戦いなさい」
「「は?」」
ニコニコしながら
「ここはそういう学校です。戦うことで自分の正しさを証明するのです。」
「負けたやつは何も言えないってことだな」
「そ、そんな!それなら俺が!」
すごく鋭い怖い目つきで若狭を睨み
「覚悟の上で、入学しているはずですので」
「…でも」
「いいよ、若狭」
バレたって仕方がない。
「若狭が責任を感じることはないよ」
僕は決闘のために校庭に案内された。
受付にいたお姉さんが
開始の合図をしようとする
「それでは、」
「待てよ」
加賀原はイライラしているのか足をトントンならしながら。
「武器はどうした。」
「…」
「煽りか?それとも本当の落ちこぼれなのか?」
「おい!このクソガキのオトモダチよぉ!」
「な、なんだよ」
「この加賀原っていう臆病野郎は武器も出せねぇのか!?なんのために、なんでこの学校にいんだよ!」
「それは」
「若狭黙って、」
若狭は一瞬目を見開き、俯いた。
「よろしいですか」
「あぁ」 「はい。」
「それでは、加賀原和樹 対 加刷愛斗。特別試合。初め!」
愛斗はすごい勢いで和樹を長い刀の持ち手部分で和樹の胴体を押し。倒れ込ませた
「なんなんだよお前、なんなんだよ!」
「……」
「武器すらも出せないような。具現化できないような落ちこぼれは!ここにいちゃいけないんだよ!」
「……」
愛斗の目には涙がたまっていた。
「お前はすぐに退学になる。お前の居場所は、無いんだよ。」
これでいいんだ。ほんの少しでも。若狭とこの学校に居れて。
『いいのか?』
頭の中に声が響いた。
まるで時が、止まっているようで。
いいんだよ、大切なものが。守れたから
『守れてなんかいない。そもそもお前が守ろうとしているものはそれではない』
………じゃあなんだよ。僕がすべきことは。
僕が守りたかったものは
『お前は負ける度、傷ついたそれは大切なものが奪われたからではない。プライドが傷ついたからだ。』
…それは
『負けるのか?目の前の自分よりも弱そうなこの男に』
「お前は!ここにいちゃ!いけないんだ!」
手に何かが触れるのを感じるこれは。
武器だ。
「この、俺様が負けるわけないだろう!お前のような!クズに!死ね!」
「は?」
目を思い切りナイフで切り裂いた。
痛みで今にも大声をあげそうになった。愛斗の頭を刺した。
何度も何度も何度も
「はぁ、はぁ、はぁ、」
愛斗はピクリとも動かなくなった。
「そこまで。加賀原和樹の勝利」
「か、和樹、?」