呪鬼 if リクエスト
1部捏造の設定があります
 
 
 pn
 
 pn「祠の中から出せる … , ?」
 ut「どうやらそうらしい … , 」
 pn「じゃあらだは生きてるの?」
 ut「そうっすよ」
 鬱くんから聞いた話は衝撃的なものだった。
 気づくとあの事件から5年以上の歳月が経過していた。
俺達の母校である零陀小学校で起きた事件。
教師が夜中に刃物を振り回し生徒を追いかけた。生徒は何度も切られた記憶があるが見つかった夜明け頃警察が確認しても彼らに傷は1つとして存在しなかった。
校舎内には引きずられたあとや血痕がいくつも確認され、その血の多くは猿山らだ男という教師のものだと調べがついた。
彼はあの事件から一度も姿を現さず、行方不明のまま捜索は打ち切られた。
 結局、俺も生徒も目が覚めた頃には昇降口で眠っていて、怪我も無く、記憶も曖昧な部分と妙に繊細な部分がある。
 猿山らだ男は俺の幼馴染の1人。
6年1組の担任をしていて担当教科は体育。
いつも眠そうにしていて基本生徒に怒ることはなくのんびりとした人だった。
何故か生徒からは好かれていてよくいじられていた。
 だけど彼の夢は決して教師なんかじゃなかった。俺と同じ警察官だった。
彼の家は昔から教師だった。初めから彼に夢を持つことなど許されていなかったのだ。
平日は塾、休日は家庭教師。学校でも生徒会長をしていて欠けているところはなかった。
俺は彼の過去を見てきているからあの事件の最後、彼が狂ったように笑っていたあの笑顔と彼と過ごした記憶は脳裏に焼き付いて離れない。
 ut「ただ、祠から出せても記憶が曖昧かもしれへんっていう … , 」
 pn「ぇ … ? ,  どういうこと , ?」
 ut「だから、仮に猿山が祠から出てこれても絵斗兄さんとの記憶がないかもしれへん」
 pn「…」
 俺達が過ごしてきた記憶が無いかもしれない。
それは俺にとってかなりしんどいものだった。
俺はずっと彼のことが好きだから。
何も覚えていない彼が目の前に来た時、俺はなんて言葉をかけてあげられるのか。
 ut「あっでも ! 覚えてる可能性もあるわけで … , 」
 pn「そうだよね … , 祠からは出せるの?」
 ut「それは大丈夫なんですけど … , 」
 
 
 そして午後9時、今に至る。
神社に行くとそこには彼の生徒だった子達が祠を囲んでいた。
 祠に供え物をして、みんなで戻ってきて欲しい、と手を合わせる。
そうすると祠が眩い光を放った。
 kn「うわ ッ ?! なんやこれ ?! 」
 zm「戻ってこい猿 …. !!」
 
 
 光が消えるとそこには確かに彼が眠っていた。
青いジャージ、ニット帽。
ストレートで少し長い前髪。
相変わらずの美形だなぁ …
 pn「らだぁ …. , 」
 ut「 … ここは2人で過ごしてください」
 pn「いいの … ?」
 zm「もちろんすよ」
 pn「ありがとう」
 俺の気持ちを察してくれたのか、みんなは家へ帰っていった。
2人きりになったこの場所で、彼を優しく起こす。
 pn「らだぁ … , 起きて , 」
 rd「 … ん?」
 彼はそっと瞼を開けた。
嬉しいけれど何も覚えていないのかもしれないと思うと苦しくなった。
 pn「自分のこと分かる … ?」
 rd「あぁ … , ?  うん … ?」
 pn「名前、言ってみて?」
 rd「猿山らだ男 … だけど?」
 pn「よかった … , 」
 pn「俺の事は … , 」
 rd「… ?」
 pn「覚えて … ないよね , 」
 分かってたけど辛かった。
もしかしたら覚えていてくれていたかもなんて淡い期待は簡単に裏切られた。
彼が覚えているのは自分の個人情報のみ。記憶が無いのも薄ら自覚しているがその辺に関してはモヤがかかっているそうだ。
 
 rd「俺さ … なんかよく分からない記憶があるんだよね」
 pn「…? どんなの?」
 rd「多分1番古い記憶なのかな …」
 rd「すごく綺麗なピアノの音色に合わせて俺が歌ってる記憶」
 pn「… それ ッ , 」
 rd「ん?」
 pn「あぁ … , なんでもない , 」
 rd「ねぇ … ぺいんとって何か隠してる?」
 pn「へ ッ ? いや … なんも?」
 学生時代の記憶だ。
俺は昔からピアノが得意で、よく放課後にはそうやって2人で過ごしていた。
その頃から俺は彼のことが好きだったからその時間は幸せでしかなかった。
 rd「俺さ … やっぱ全然思い出せないけどさ」
 pn「うん」
 rd「俺、ぺいんとのこと好きだったと思う」
 pn「… はぁ ッ 、? 何言っちゃってんの 笑ヾ」
 rd「本当に。これは確実。」
 pn「いやいやいや … , 」
 rd「ぺいんとは俺の事どう思ってんの?」
 pn「…」
 言ってもいいのかな、
言ったら全てが壊れてしまうような気がする。
けど …
 pn「… らだぁと 、 同じ気持ち 、 かな」
 rd「それ … 本気で言ってる?」
 pn「うん …」
 rd「俺 重いけど」
 pn「知ってるよそんなの」
 彼の記憶が無いのは悲しいし時々胸が締め付けられるけどきっとこの出来事がなければ俺達は恋人にはなれなかったと思う。
それにらだの言ってることがもし本当なら祠に入る前から俺に好意を抱いていてくれたことになる。
その辺はよく分からないから俺が好きなように解釈しちゃお。
 rd「好きだよ、ぺいんと」
 pn「うん、俺も」
 
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ ♡1000 💬1
コメント
15件
おわぁぁあ見るの遅れてしまっだァァァ😭😭最高すぎ!!⤴︎ ⤴︎ これの続きってどこにありますか!?(リクエストでこの続きお願いします😭😭
リクエストいいでしょうか...?!