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「警部死体は此処です。」
テツの遺体が掘り出された。
「此奴林檎組の構成員じゃないか。」警部はしゃがんでまじまじと遺体を見た。
「組長大変ですサツが動いてます。」
「お前達直ちにサツの目が届かない場所に移動するぞ。」構成員達はいそいそとダンボールを運んだ。
「林檎組はどうなるんだ…。」
「弱音を吐くなあたし達は不滅さ。」雪子は気持ちを落ち着かせようとタバコを吸った。
「警部埋めれた所は加賀山源三の墓の近くでした。」
「そういやヤクザの白雪姫が二代目になったの知っているか?」警部は部下に聞いた。
「確か加賀山雪子でしたよね。」警部は頷き
「埋めれた構成員は雪子の兄代わりで面倒見てた藤田哲治だ。」と言った。
「でも何で埋めれたんでしょう。」部下は首を傾げた。
「組長此処なら見つかりませんね。」
「良くやったゴウ。」ゴウの肩をポンと叩いた。レイはキャバ嬢の南を取り立てていた。
「これしか返せない。」
「稼ぎ悪いなお前。」南はたじろぎながら「次は頑張るから。」と嘆いた。
「お前スタイル良いからソープなら上手く稼げるだろうな。」
「レイ君南ちゃん頑張ってるんだからせっしょうなこと言わないでやってくれ。」店長は南を庇った。
「あんた綺麗事言ってる場合か?こんな稼ぎの悪い…。」と言いかけた瞬間冷たいオーラがレイの背後を突き刺した。
「レイ帰りが遅いから心配して来たら女の子いびってたのか。」
「組長これは…。」雪子はレイを壁に追い込んだ。
「稼ぎが悪いから何だ?お前いつから付け上がるようになった?」
「す、すみません…。」雪子は舌打ちして「山谷玲太お前を今日破門いたす。」と告げた。レイはお辞儀して去って行った。
「雪子さんありがとうごさいました。」
「しっかり稼いで残り分返せよ。」と柔らかい笑顔で言った。
「雪子ちゃんはしっかりしているなぁ。」店長は感心した。
「タロー南から少しばかりだが返済してもらった金だ保管しろ。」
「ヘイ。」タローは金を保管庫に入れた。
「ところでレイは?」
「南をいびって稼ぎが悪いからとソープを勧めたんで破門にした。」ゴウは「流石組長ですね。」とだけ言った。
「同じ女として庇っただけだよ。」と軽く笑った。