テラーノベル
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仕事を終えた阿部、深澤、渡辺の三人は、個室のあるパンケーキ専門店へ来ていた。
テーブルにはふわふわのパンケーキが並び、甘い香りが漂っていた。
「おいしい!」
深澤が幸せそうに笑う。
「これは人気なの分かる。」
渡辺も満足そうに頷いた。
しばらく他愛もない話をしながら食べ進める。
すると阿部がフォークを置いて、少し照れくさそうに口を開いた。
「ねぇ。」
「二人にちゃんとお礼言ってなかった。」
「ん?」
深澤と渡辺が顔を上げる。
「沖縄旅行。」
「本当にありがとう。」
阿部は優しく微笑んだ。
「二人が動いてくれなかったら、きっと一人で抱え込んだままだった。」
「旅行のおかげで、本当に気持ちが楽になった。」
渡辺は照れ隠しのように笑う。
「礼なら俺じゃなくてめめに言え。」
「そうそう。」
深澤も頷く。
「一番頑張ったのはめめ。」
「旅行中も絶対いろいろ考えてたと思う。」
阿部は嬉しそうに笑った。
「うん。」
「ちゃんとお礼言わないと。」
渡辺はパンケーキを一口食べると、何かを思いついたようにニヤリと笑った。
「じゃあ。」
「今日は彼シャツでめめの帰り待ちな。」
阿部は飲んでいた紅茶を吹き出しそうになる。
「えっ!?」
深澤も笑いながら頷く。
「それがお礼。」
「めちゃくちゃ喜ぶと思う。」
阿部は真っ赤になる。
「それは……。」
「明日が心配。」
その言葉に二人は大笑いした。
「大丈夫、大丈夫!」
渡辺が笑う。
「明日オフじゃん。」
「そうそう。」
深澤も続ける。
「思う存分甘やかされてきな。」
「もう!」
阿部は恥ずかしそうに顔を隠す。
「二人とも!」
笑い声が個室いっぱいに広がった。
しばらく笑ったあと、深澤がふと思い出したように話題を変える。
「そういえば。」
「俺さ。」
「照と旅行行きたいんだけど。」
渡辺もすぐ頷く。
「俺も涼太と行きたい。」
「でも、プラン考えるの苦手なんだよね。」
深澤はため息をつく。
「調べてるうちに何がいいか分からなくなる。」
「分かる。」
渡辺も苦笑した。
二人は同時に阿部を見る。
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kaede🍁
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篝火

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kaede🍁
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「……。」
「……。」
阿部は嫌な予感しかしなかった。
「あべちゃん。」
「お願いがある。」
「うん?」
「旅行の行き先とプラン。」
「考えてくれない?」
阿部は目をぱちぱちさせる。
「俺が?」
「うん。」
「あべちゃん、旅行プラン作るの上手じゃん。」
「行きたい場所もいっぱい見つけてくれそう。」
阿部は少し考えたあと、ぱっと笑顔になった。
「もちろん!」
「やる!」
「本当!?」
「二人にぴったりの旅行、考える!」
阿部はスマートフォンを取り出し、すでに検索を始めている。
「照は自然が好きだから……。」
「だては美味しいご飯があるところかな。」
「温泉もいいよね。」
そんな阿部を見ながら、深澤と渡辺は顔を見合わせて笑った。
「やっぱり。」
「頼んで正解だった。」
パンケーキを食べ終える頃には、阿部のスマートフォンには旅行プランの候補がいくつも並んでいた。
その真剣な横顔を見ながら、深澤は小さく呟く。
「めめが阿部ちゃんに旅行任せた理由、分かった気がする。」
渡辺も優しく笑った。
「うん。」
「誰かを喜ばせること考えてる時のあべちゃん、本当に楽しそうだもんな。」
阿部は顔を上げて二人を見る。
「絶対、最高の旅行にしようね。」
その笑顔を見た二人は、声をそろえて答えた。
「よろしく、旅行プランナー。」
コメント
1件
めっちゃほっこりした……🥺 阿部ちゃんがちゃんとお礼言えたのも、それに対して「彼シャツで待て」って冗談で返す深澤と渡辺の関係性も、全部が温かくて好き。そして旅行プラン頼まれて「やる!」って即答する阿部ちゃん、もう……頼られるの嬉しそうな笑顔が目に浮かぶよ。みらさんの描くこの空気感、すごく優しいね🤍