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・付き合ってます
・地雷さんご自衛願います
🐼視点
📕
「うううう〜っ寒すぎ〜、、、」
🐼
「それな、、」
近頃だんだんと寒くなってきて、いよいよ冬が来るな、と感じるようになった。
冬になるとクリスマスだったり正月だったりと色々なイベントがあるが俺は冬が嫌いだ。
理由は2つある。
1つ目は外のデートが潰れやすくなること。
俺たちは2人とも極度の寒がりだから外に長時間いることなど耐えられたもんじゃない。
だから世の中のカップルが楽しむイルミネーションなどもほとんど堪能したことがない。
しかし、これは大した問題ではない。
外が嫌なら家でぬくぬく過ごせばいいだけ。
それでお互い十分に楽しむことができる。
問題は2つ目の方。
手を繋ぐ機会が減ることだ。
実は今も手を繋いでいない。
なんで手を繋げないのか、そんなの簡単。
さっきも言ったように俺たちは極度の寒がり。
だから基本は手袋をつけてポケットに手を入れる。そんな状態で手など繋げるわけないのだ。
だから、寂しい。
🐼
「はぁ、、」
📕
「なかむ?どーしたの?」
さすが俺の彼氏。
ちょっとでも暗い顔見せるとすぐ気づく。
できれば手を繋ぎたいことにも気づいて欲しいんだけどね、、、。
🐼
「いや、なんでもないよ。寒いなって思っただけ」
こういう時に手を繋ぎたいって素直に言えたら、甘えることができたら、もっと可愛い彼女になってるんじゃないか、といつも思う。
冬の訪れを想起させる乾いた風が頬をなでる
それが俺の沈んだ心をさらに沈ませる
📕
「なかむ、今の嘘でしょ」
🐼
「ッえ」
📕
「ホントは手繋ぎたいな〜とか思ってるんじゃないの??」
🐼
「!?!?////」
📕
「図星か〜ww」
何でこんなに俺の思考読めるんだこいつ、、
いつも何も考えてなさそうなのにこういう時だけ、、!!
📕
「繋ぎたいなら素直に繋ぎたいって言えばいいのにね」
そう言いながら彼は自分の手袋を外して俺の手袋もゆっくりと外す。
🐼
「いや普通に恥ずいじゃん!!!//」
📕
「付き合って4年も経ってるのに、、??」
🐼
「うるさいッ!!!」
📕
「はーいwwww」
そうやってじゃれあいながらも段々と彼の細くも抱擁感のある指が俺の指に絡んでくる。
さっきの仕返しをしたくてそのまま俺は思ったことを口にしてみる。
🐼
「ぶるーくの細くて大きい手、すき。」
📕
「えぇ!?///」
🐼
「ッ、、、////」
今になって恥ずかしくなってきて言わなきゃよかったな、とちょっと思う
📕
「めっちゃ可愛いこと言うじゃん!!急にどうしたの!?熱でもあるの!?」
🐼
「なにそのいつも可愛くないみたいな言い方、、」
わざと口を膨らませて拗ねてみる。
だって拗ねたらぶるーくはもっと俺を褒めてくれるから。
📕
「そんなことないけど!!いつも宇宙一可愛いけど!!でもなんか今史上最高に可愛かったよ!?」
ほらね。
🐼
「なんかそーゆー気分だっただけ。」
📕
「ッかわいい、、」
🐼
「うるさい、、///」
手が外の空気にさらされていつもならすぐに寒くなるはずなのに、今は熱い。
彼と過ごした4回の冬の中で今年は一番暖かくなりそうだ。