ジョニーがこの世界に来てから3週間が経った頃
初日に無葉に踏み潰され黒魔術により化け物になったジョニーだが
どうやら呪いが全て抜けたようで…
ジョニー「復活だ〜!!!!!!」
復活したはいいものの、真夏の夜中0時に復活してしまっては、誰も気づかない
ジョニー「…タイミングが悪いなぁ…」
ジョニーはベットから起き上がり、窓から外庭を見つめた
ジョニー「…外」
そう呟いて外庭に出ては歩き回っている
ジョニー「真夏でもこの世界は涼しいんだな〜まるで秋みたいだ〜」
そんな平和な事を抜かしているが、ジョニーはまだこの世界で何が起こっているのかを知らない。
ジョニーは地面に座り、辺りを観察する
草が生い茂り、風が冷たい
何か大切な事を忘れているかのような感情になった
ジョニー「そろそろ戻るか〜」
戻ろうとしたその時、不意に後ろから「ガサッ」と音がした
嫌な予感だ…ジョニーは恐る恐る後ろを振り向くと
そこには誰もいなかった
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
日が昇り、午前6時位になった頃、やっと誰かが起きてきた
ジョニーは夜中の恐怖で震え上がっている
琴葉「…ぁ?」
起きてきたのは琴葉だったみたいだ、
ジョニーを見つけるとメガネを掛けて凝視した
ジョニー「…」
琴葉「…」
琴葉はジョニーを見ただけで特に何も言わず、気まずい時が5分ほど流れた
ジョニー「えっ」
やっとなんで無視するの???みたいな顔をして言葉を発したジョニーだが、無慈悲にも琴葉にはシカトされてしまった
そのまま琴葉はコーヒーを飲んで自分の部屋に戻ってしまった。
ジョニーは賢者タイムだったのかなぁ…と思いながらも誰かをひたすら待ち続ける…
顔は…泣きかけている
午前10時、またもや誰かが起きてきた
ジョニーは死にかけた顔をしている、
復活したのに琴葉に無視されてしまったからか…ショックは大きかったようだ
運命の時、その扉を誰かが開けた
無葉「…」
残念、ジョニーは悟った
無葉は無理だ〜なんつって!
心の中で滑って泣いている、、非常に阿呆なのかもしれない
無葉「あァら、起きてたんだw」
ジョニー「…やっと会話ができる…」
ジョニーは感動のあまり泣きかけている、相手は無葉だと言うのにこいつは誰でもいいのだろうか
無葉「白髪が見たらびっくりするだろうね」
※白髪=優葉
優葉の事を白髪なんてびっくりだ、無葉も白髪なのに
ジョニーはそう思ったが踏み潰されたくないので言わなかった
無葉はこれからラムネの特売会があるらしくそれに行ってくるらしい、
無葉「最近の街は物騒なんだよねェ…」
そう言い残して喫茶店から出ていってしまった
またもジョニーは1人になる、が
無葉でも誰かと話せて嬉しかったようで人間とは思えない顔面レベルをしている、
きっと小さい子が見たら失神するだろう
それから数分後、また誰かが起きてきた
ジョニーは琴葉じゃないことを祈りながらニッコニコで待っている
優葉「おっはよ〜!!!!」
元気に戸を開けた優葉が見たのは衝撃だった
あの日確かに化け物だったジョニーが、人型に戻っているのだから
その手に持っていた水筒をスルッと落とし、
驚愕している
優葉「ジョニイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!」
ジョニー「ゆうはああああああああああああああああ!!!」
彼らはそう叫ぶだけでお互い1歩も近付いていない
矛盾とはこの事かと言えるほど、近付いていない
優葉「良かった〜!!ジョニー生き返ったんだ!」
ジョニー「そう!何故かは分からないけど」
ジョニーは無葉に踏み潰された時からの記憶が全く無いそうで、瑠葉と消葉が来た事を知らないみたいだ
夜中、確かにジョニーは思い出した
ジョニーがこの世界の作者だった事に
優葉「消葉くん〜!瑠葉〜!起きて!!」
優葉がそう2人を起こすと
2人ともびっくりした顔をして固まってしまった
消葉「だれぇ!!!!!?」
瑠葉「ジョニーさん…!」
ジョニー「ん…?このショタは…?」
ジョ二ーは消葉を見て驚いている
こんな子供が葉っぱなのか…!?と言わんばかりの顔をしているが、非常に醜い、この世界で1番酷い顔をしていると思う。
優葉「紹介するね〜!新しく葉っぱが増えたの!こっちの瑠葉はジョニーを直してくれたんだよ〜!」
ジョニー「ワァ!!そうなんだ!助かった〜!」
瑠葉「いえいえ…復活させないと葉花様から殺されてしまうのでね」
優葉「それで!こっちの男の子!消葉君!」
ジョニー「これ犯罪じゃないの?」
瑠葉「…わかんないです」
そんな会話をして数時間後、
やっとお昼になった頃に優葉はジョニーを草が生い茂る丘に連れた
風が気持ち良く、髪が靡く
ジョニーと優葉はこの空間に癒されている
十分それを満喫した頃、優葉がおもむろに口を開いた
優葉「ジョニーが復活する前沢山色んなことがあったんだよ〜!」
ジョニー「例えば?」
優葉「私達以外にも葉っぱがいた事…とかかな?」
そう言うと優葉はジョニーに目を合わせ、少し笑った
風が吹き、髪が乱れる
ジョニー「ええええ!!!それって!!?」
優葉「そう、合流しなくちゃ行けなくなった」
ジョニー「でも、何で?合流しなくっても良いじゃない」
そう言うと優葉は息を飲み、ジョニーから顔を背ける
数分、間があったが優葉は口を開いた
優葉「…大切な話があるんだ」
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