テラーノベル
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第1話 恋愛研究クラブ始動!
桜の花びらが、春風に乗って校庭を舞っていた。
新しいクラス。
新しい教科書。
そして、俺たちにとって最後の一年。
中学三年生になったばかりの俺ーーたっつんは、放課後、幼なじみのじゃぱぱと廊下を歩いていた。
💚「おんなじクラスになれてよかったね〜」
💛「せやな!てか教科書多くない?」
💚「それな〜重たい〜」
その時。
🩵「たっつんさん!」
💛「ん?」
後ろから俺の名を呼ぶ声が聞こえた。
振り返る。
そこにいたのは、るなだった。
るなは今年入学してきた一年生で、かわいい妹みたいに思ってた。
💛「どうしたん?」
🩵「あの……!」
るなは少し緊張した様子で、俺の袖を引っ張った。
🩵「ちょっとこっち来てください」
💛「えっ?うん、じゃぱぱ待っといて!」
💚「うん、いってらっしゃ〜い!!」
それから俺は人のいない廊下に連れてかれた。
🩵「あの…」
るなは少しうつむき、それから顔をあげた。
🩵「るな、たっつん先輩のことが好きです!」
💛「…………え?」
一瞬、頭が真っ白になった。
🩵「あの、よかったら……付き合ってください!」
💛「……」
告白。
それは何回かされたことがあった。
もちろん告白がどういうものなのかは理解してる。
でも――。
俺は、どう答えればいいんか分からんかった。
💛「……ごめん」
俺はそう答えた。
…というよりもそう答えざるを得なかった。
💛「俺、るなのこと……そういうふうに見れへん」
🩵「……なんでですか?」
💛「え?」
🩵「どうして、るなじゃダメなんですか?」
るなの言葉に、俺は黙り込んだ。
どうして?
そんなん、俺が聞きたい。
💛「……分かんない」
🩵「え?」
💛「なんでかって聞かれても……俺自身も分かんない。……ごめんね」
この子に対して、恋愛として**『好き』**というキモチはない。
それは分かる。
でも、どうして**『好き』**やないのかは分からん。
そもそも――
『好き』って、なんなんやろう。
🩵「……そうですか」
るなは少し寂しそうに笑った。
けれど、すぐに顔を上げる。
🩵「でも、るなは諦めません!」
💛「え?」
🩵「いつか絶対、振り向かせてみせますから!」
一粒の涙が頬を伝ってるのが見えた。
るなはくるっと向こうを向く
💛「え?ちょ、るな――」
俺が呼び止めるより先に、るなは走っていってしまった。
💛「……行ってもうた」
俺は一人、廊下に取り残された。
なんやったんや……。
でも。
さっきの質問が、頭から離れなかった。
…**『好き』**って、なんなんやろう。
誰かを**『好き』**になるって、どういうことなんやろう。
胸がドキドキすること?
愛おしいって思うこと?
一緒にいたいって思うこと?
大切やって思うこと?
それとも――。
💛「……分からんな」
俺は小さく呟いた。
その時、ふと一人の顔が浮かんだ。
――じゃぱぱ。
そういえば、あいつから恋愛の話って聞いたことないな。
じゃぱぱとは生まれたときから
ず〜っと一緒にいる。
学校のことも、くだらないことも、何でも話してきた。
なのに。
恋愛の話だけは、一度もしたことがない。
💛「……てか待たせてるんやった!」
俺はじゃぱぱのところへと向かった。
💛「じゃぱぱ〜っ!」
💚「あ、たっつん!きたきた〜」
💛「ごめん!」
俺たちは歩き出す。
じゃぱぱは家が隣なのでよく一緒に帰ってる。
💚「で?どうだったの?」
💛「なにが?」
💚「なにがって!あの感じは絶対告白だったじゃん!笑」
💛「あ〜まぁ…」
💚「で、どうだったの?OKしたの?」
ほんのちょっとだけ悲しそうな声で聞いてくる。
💛「いや断ったけど…」
💚「よかった〜」
よかったってなんだよ
💛「ねぇ、ちょっと聞きたいことあるんやけど」
💚「え?なに?怖い」
💛「じゃぱぱってさ、好きな人おる?」
💚「……す、好きな人…?」
じゃぱぱは少し動揺したような様子だ。
ちょっとだけ顔が赤い。
💛「うん」
💚「俺は、いないけど……」
💛「**『好き』**ってどんな感じなん?」
💚「…………」
今度はじゃぱぱが黙った。
💚「……そう聞かれたら…分かんない、かも」
💛「じゃぱぱも?」
💚「『も』って、たっつんは分かんないの?」
💛「うん…本当に分かんなくて」
💚「そっか…でも、俺も**『好き』**っていうの、よく分かんないかも」
💛「そうなんや…」
💚「確かに…気になるな!そう思ったらめちゃくちゃ気になってきた〜〜」
なんだ。
じゃぱぱも同じなのか。
俺は少しだけ安心した。
俺だけやなかった。
💚「あ!じゃあさぁ!」
💛「ん?」
じゃぱぱが突然顔を上げる。
その目は、何か面白いことを思いついた時の目だった。
💚「分からないなら、研究してみない?」
💛「……は?」
またこいつはわけのわからんことを…
本当に何を言ってるんや?
💚「恋愛を!研究!」
💛「…恋愛を…研究?」
💚「そう!」
じゃぱぱは楽しそうに笑った。
💚「**『好き』**って何なのか。なんで人を『**好き』**になるのか。『嫉妬』ってなんなのか。『告白』ってどうやってするのか!」
💛「いやいやいや……」
💚「俺たちで全部調べて、解明しよ!」
💛「……」
俺はしばらく黙って、じゃぱぱを見る。
相変わらず、思いついたら止まらないやつやな。
逆に感心するわ。
💚「……てかさ、どうせならでっかくしようよ!」
💛「え?でっかくって?」
💚「部活作っちゃうとか?『好き』とか『恋愛』を研究するためのさ!」
💛「え?ほんまに言うてる?」
💚「もちろん!」
💛「ほんまに?」
💚「ほんとだって!」
俺は思わず笑った。
こいつは本当にアホやな。
でもまぁ付き合ってやるか。
💛「……まあ、ええけど」
💚「よっしゃ!!」
💚「じゃあ早速、明日もふくんに言いに行こうよ!!」
もふくん、というのは生徒会長のことだ。
生徒会長に部活の許可をおろしてもらえたら正式な部活として認められる。
こうして後日、俺たちは、新しい部活を作る許可を得るため、生徒会室へ向かった。
💚「失礼しまーす!」
💛「失礼します」
扉を開ける。そこには生徒会長のもふくんがいた。
💜「はい…?」
少し驚いたような顔をするもふくん。
じゃぱぱは勢いよく説明を始めた。
💚「新しい部活を作りたいんだけど!」
💜「部活?」
💚「うん!その名も、『恋愛研究クラブ』!」
これちゃんと許可おりるんかな…笑
💜「えっと…活動内容は?」
💚「『好き』とか『恋愛』について研究するの!」
💜「具体的な方法は?」
💚「えっと……実際に悩んでる人とかから相談してもらう!」
💜「……相談?…研究?」
💚「そう!」
少しの沈黙。俺はドキドキしながら返事を待った。
やがて、もふくんは小さく息を吐いた。
💜「……まぁ、活動内容が明確で、学校に迷惑をかけないなら許可するけど…」
💚「ほんと!?」
え?これで許可おりんの!?
結構緩いな
💜「ただし…笑、やるならちゃんと研究してね笑」
もふくんもう笑ってもうてるやん笑
💚「はい!ありがとうございます!」
💚「やったー!!」
じゃぱぱがバカでかい声で叫ぶ。
💛「声でかいって!ここ生徒会室やぞ!?」
💜「あはは…」
その日。
俺たちは小さな空き教室を借りて、部室ということにした。
二人で掃除をした。
机を運んで。
椅子を並べて。
窓を拭いて。
最後に、じゃぱぱが作った看板を部屋の前に取り付ける。
白い紙に、大きな文字で書かれた名前。
『恋愛研究クラブ』
💚「……完成!」
俺は少し離れたところから看板を眺めてた。
💛「ほんまに作ってもうたな笑」
じゃぱぱが隣で笑う。
💚「うん!」
小さな部屋。二つの机。二つの椅子。
💚「……誰か来てくれるかな?」
俺は少し考えてから答えた。
💛「ど〜やろ〜な〜…いくらじゃぱぱの顔が広いからといっても、こんなようわからんところに相談してくれるかな?」
💚「えぇ!?そこは肯定してよ!?」
💛「はいはい!じゃあ次はこの部活を宣伝せな!!」
💚「それならいい案がーーー。」
💛「めっちゃええやん!ーー。」
こうして俺たちの『恋愛研究クラブ』が始まった。
【現在4月上旬】
ここまで読んでくださりありがとうございます!!
新作、放課後恋愛研究クラブ連載スタートです!!
結構無理やりなところもあるし、設定グダグダなところもあります!!
放課後なんでも相談部とすごく似てるところもあるし、なんならそのまんまのところもあります。すいません!!
これはカラフルピーチのフィクション・二次創作です。本人様には関係ありません
アドバイス、質問、リクエストなどございましたらコメントお願いします!初心者なので何卒よろしくお願いします。
それと絵文字が少し皆さんと違うので説明します。
💚=じゃぱぱ🩷=のあ💛=たっつん❤️=ゆあんくん🐸=シヴァ🤍=どぬく🖤=うり🧡=えと🩶=ヒロ💙=なおきり💜=もふ🩵=るな🍑=みんな
キャラクター説明
💚=3年A組、学校では顔が広くみんなと友達!ってタイプ。結構適当なところがある。運動はできるけど勉強はちょっと…たっつんはかわいくて頼れる幼なじみ。
💛=3年A組、しっかり者でなんでも上手くできちゃうタイプ。運動はじゃぱぱほどではないけどまぁできる。勉強は学年2位レベル!じゃぱぱは手がかかるけど大事な幼なじみ。
💜=3年C組、真面目で頼れる生徒会長。テストで学年1位らしい!実は面白くて優しい
次回♡10↑
#のあえと
ゆき
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コメント
1件
ふわ〜、読了しました🌙 「恋愛研究クラブ」、第一話からすごく好きな空気感でした。 たっつんが「好きってなんなんやろう」って悩むところ、すごくリアルで胸にくる。 じゃぱぱが「よかった〜」って言ったときの声、ちょっと切なかったな…あの一瞬の感情、めっちゃ刺さりました。 二人で部活立ち上げるところ、青春すぎてにやにやしちゃった🤍 これからどんな人が来るのか、すごく楽しみです。 ゆきさんの描く“わかんない”が、ちゃんと優しくて好きです。