テラーノベル
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緑谷出久がパニック障害を患って居ます。
それを許せる方だけ見てください。
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体育祭当日。
大観客のざわめきと歓声に、緑谷の耳は敏感に反応していた。
だが、その横にはA組全員が立っている。
轟が「大丈夫だ、俺たちがいる」と低く言い、
八百万は観客席側に防音壁を即席で作った。
爆豪は前をにらみつけ、まるで誰も近寄らせないかのような勢いで歩く。
スタートの合図が鳴る。
最初の一歩は重く、足がすくんだ——
だが、耳の奥で、仲間たちの声が響く。
「緑谷くん! こっち!」
「焦らないで、ゆっくり!」
その声だけを頼りに、緑谷は走り出した。
ゴールした瞬間、観客席の歓声が一気に押し寄せたが、
仲間たちがすぐに囲み、笑顔で迎えてくれる。
——パニックは消えていない。
それでも、もう一人じゃない。
緑谷は心の中で静かに呟いた。
「……ありがとう、みんな」
数週間後。
放課後の街中、A組と別れ、一人で帰宅中の緑谷。
夕暮れの路地で、不意に背後から乱暴に肩を掴まれる。
耳の奥で、あの日の声が蘇る。
「お前のせいだ」
視界が暗くなり、呼吸ができない。
足は勝手に動き、走り出す。
気づけば車道に飛び出し——
急ブレーキの音、タイヤの焼ける匂い、そして衝撃。
視界の端にA組の姿はない。
耳元には、過去の声だけが響き続ける。
「……お前のせいだ……お前のせいだ……」
——そして、すべてが途切れた。
僕は、、、クズだ、、、。
コメント
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「お前のせいだ!」つったのは誰だ?しばき〇すぞ 葉隠「落ち着こうか主ちゃ?」