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10 - 第10話 爆弾投下

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2024年12月16日

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◻︎爆弾投下



退院した次の日。


まだ少し体に違和感はあるけど、痛みはまったくなかった。仕事も溜まっているだろうし、今日は残業確定だろう。


出勤前に、お父さんにメールをしておいた。


“入院してるんだって?”


なんの挨拶もなく本題のみ。しばらくして返信があった。


“あー”


おそらく、『はい』とか『うん』の意味の言葉だろう。


“あとで電話するね”


“あー”


まぁいいか。



オフィスに着いて、課長に挨拶に行こうとした時。


「おはようございますぅ、チーフ」


朝から甘ったるい挨拶は、日下だ。


「おはよう、ごめんなさいね2日もお休みしてしまって」


「いいんですけどぉ、あのぉ…」


何か言いたそうにしている。


「何か?私がいない間にトラブルでも?」


ちょっと、と言いながら私の耳に顔を寄せ、小声で聞いてきた。


「結城先輩とデート中に、倒れたんですか?」


「はぁ???どうしてそんな…」


私の声が大きかったからか、一斉に視線が集まった気がした。


「え?違うんですか?だって結城先輩がそんなことを言ってたから、てっきり二人は付き合ってるのかなぁと」


_____なんでそんな…


「ちょっと、結城君はどこ?」


フロアには見当たらない。


「見つけたら、私が探していたと伝えておいて」


「はぁい」


まったく、なにをどうしたらそんな話になるのか。

課長はパーテーションの向こう側で、コーヒーを飲んでいた。


「課長、おはようございます。急に休んでしまって申し訳ありませんでした」


「おぉ!おはよう。もういいのか?」


「はい、ご心配をおかけしました。何かトラブルとかありませんでしたか?」


「あー、それなら大丈夫だ。君の代わりに頑張ってくれたヤツがいるからね」


「え?」


「いいねぇ。社内恋愛はあまり勧めないが、いざというときに頼りになるヤツがいるのは、君も心強いだろ?」


「は?え?もしかして…」


なんだこの、婚約発表した後みたいなお幸せに、感のセリフは。


「違いますから!何かの誤解です。私と結城君は何もありません!」


「いいよいいよ、恋愛してマイナスになるヤツとプラスになるヤツがいるけど、アイツなら大丈夫だ」


「いやいやいや、私が大丈夫じゃないですから。本当に違いますって」


両手で思いっきり否定のポーズをとる。その時パタパタと足音がして、結城がやってきた。


「森下さん、あ、違った、チーフ!」


_____また、ややこしい言い間違いして!



まぁ、頑張ってくれたまえと言いながら、課長は席へ戻ってしまった。


「はぁー、もうっ!一体どんな話から私とあなたが付き合ってるってことになるの?みんなになんて言ったの?」


「えーと…夜中に、電話で呼ばれて駆けつけましたって言っただけなんだけどな」


「それ!!誰が、とかどこへ、とかなんで言わないの?」


「え?」


_____あ、ダメだ



地雷どころか、爆弾投下だ。











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