テラーノベル
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ゆっくりと歩きながら考えた
空は真っ暗で満月が輝いている
…今の俺とは正反対だな
目を閉じて
決めた
謝ろう
今すぐに走り出した
照矢の母親、本名 神崎 美智子
穴が空きボロボロになったズボンに糸を入れた
何度も何度も何度も
時間が経ち
そして溜息を付いた
全く…照矢…中学生は頻繁にやっていたけど…改心したと思ったのに
ガチャリと、ゆっくりドアが開いた
照矢はいつも思いっきりドアを開ける
なので妹の未来だろう
「お帰りなさい、晩御飯は何が良いかしら?」
照矢に酷い言葉を言ってしまった
照矢が帰ってきたら謝ろう
「…未来?」
「ただいま!」
ニコニコと笑う姿を見て何故か不信感を抱いた
「……」
誰?
そう思った
何か、何か違う
「貴方…誰?」
訝しげに聞いた
キィ…と音をたてドアが閉まった
「…何言ってるの?未来だよ」
キョトンと不思議そうな顔をしている
ただ、確信した
「貴方は…未来じゃない…違う…誰なの?未来は何処!?」
ヒステリック気味に叫ぶ
「…」
これ以上は誤魔化しきれないと悟ったのかスッと無表情になった
未来は左手を銃の形にし、人差し指から青白い光が液体の様に溢れ
空中で球になった
そして照矢の母親へビームの様に発砲された
反応をする間もなく母親の眉間を貫通した
そして穴から発光する青い液体か溢れ出した
青い液体は自我を持っているかの様に流れ
目などの柔らかい部位から溶かし始めた
「…警告一回くらいはしてあげれば良かったのに」
未来の姿をした何かが呟いた
その表情は悲しみや怒りでも無い、ただただ哀れに思っているだけである
やがて母親の遺体は骨だけになりその場にポツンとある
「…仕方ないなぁ」
骨を拾い上げボリボリと食べ始めた
全てを平らげ、母である存在の痕跡は少量の血が地面に染み込んでいるだけである
「…私なもうやる事は無いよね」
魔法の様にその場から消えた
大声が町中に響いた