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俺には一つ歳が離れた弟がいる。
弟はなんでも出来るいわば、「天才」だ。
俺は何も出来ない「出来損ない」
昔こそ兄弟間の差別はなかったが、弟が小学三年生になると差が開いた気がした。
俺が何か失敗する度に両親は言う。
「いいお兄ちゃんになりなさい」と
だが、バカだバカだと言われる俺にそんな事を言うほど親はもっとバカなのかと思った。
そもそも「いいお兄ちゃん」がわかる人は居ないだろう。
少なくとも俺には分からないならだ。バカだからと思うかもしれないが、それは違う。
いくらバカでも善悪の区別くらいはつく。
言語の意味くらい調べれば分かる。
だが、この「いいお兄ちゃん」には答えがない
お兄ちゃん、お姉ちゃんは他の兄弟より産まれるのが早かったという理由で、親から
「我慢しなさい!」「お兄ちゃんでしょ!」と叫ぶ時点ではなからおかしい。
それでは、兄、姉達はいつまで我慢すればいいかなんて言われていない。
ただただ、親の言う事を聞き、その通りに動く楽しくないと思うだろう。
逆に弟達はどうだ?
好きな事をして好きな事をさせてもらえる。
時に我慢をしなければいけないが、兄や姉とは違い「いつまで」という期限が決まっている。
それはそれは喜ばしいことだと思う。
兄や姉からしたら「なんで、あの子はやってもいいのに自分はダメって言われるの!!」となるだろう。
俺もそうだ。
頭が悪い?元が悪いかもしれないが、教育が悪いという可能性もあるんじゃないかと、俺は思う。
そうして俺も今年で15歳、弟は14歳だ。
それでも、弟は未だに両親に愛されていて、それも同時に愛されていない兄を見て嘲笑いからかおうとしてくる。
真の天才とは、人の心を理解し、人の嫌がることをしないというところも天才というモノの一部だと思う。