テラーノベル
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ゆんしょ
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あの花火の日からたまに来る涼太に困っている
はっきり言って坊っちゃんが来る所じゃない
翔太 お前こんな所に来て家のもんは何も言わないのかよ
涼太 言ってないから
翔太 は?それは駄目だろ
涼太 だって言ったら止められるから
翔太 当たり前だろ!
来るなど言っても聞きやしない
それどころか勝手に台所に立ち女達に飯まで作ってやってる
翔太 好き勝手し過ぎだろ
涼太 でも喜んでくれてるよ、それに翔太の手伝いになると思って
翔太 手伝い?飯作るのが?
涼太 女の人達の不安がさ、美味しいご飯で和らぐかなって
確かに親は太るからと碌な飯を食べさせてなかった、金が勿体ないとも
涼太の飯を食う女達は笑っている
翔太 まぁ、そうだな
秋も深まる頃
大介が店にやって来た
俺を女だと思っていたらしく凄く驚いていた
ここにいた時と違い人並みの体付きになっていた
聞けばあの男の嫁になったらしい
男同士なのに嫁?とは思ったが笑っている大介
翔太 お前…今幸せか?
大介 うん…凄く幸せだよ
チラリと見える胸元に赤い跡があった
今日も涼太が来ていた
翔太 お前さ、歌舞伎の方はいいのか?
涼太 それは…大丈夫だよ
フッと笑う
翔太 大丈夫じゃないんだろ?
涼太 翔太には嘘つけないね、遊んでないでもっと練習しろって言われてる
翔太 そうだよ、お前の芸は凄いんだもっと上へ行ける
涼太 でも…それよりも翔太の側にいたいんだ
俺は涼太が持つ包丁を取り上げた
翔太 もうここには来るな!!
涼太 嫌だ!!
翔太 何でだよ…お前はこんな所で腐っちゃ駄目だ
涼太 俺は…芸をするより翔太の側にいたいんだ
翔太が大切で…好きだから
翔太 ただの幼馴染だ
涼太 違う!!翔太の事愛してるんだ
翔太 お前…俺は男だぞ?
涼太 そんなの関係無い、俺が欲しいのは翔太だけだ
強く俺を抱き締めて呟く
涼太 翔太は俺の事嫌い?
翔太 嫌いな訳ねえよ…
大介が羨ましかった…自由になって、愛されて
あんなに男にヤられるのを拒んでいた大介に付いた赤い跡
翔太 俺だって…
俺だって愛されたい…涼太に…
翔太 涼太…俺の部屋に来い
涼太の手を引き部屋に連れてゆく
俺を閉じ込める為、奥まった所にある重い扉
涼太 こんな所に…
言葉を失っている涼太の前で着物を脱ぐ
翔太 この男の体見ても好きだって言えるか?
一瞬驚いた顔したがすぐにいつもの優しい笑顔
涼太 好きだよ、翔太の全部
翔太 そうか…
俺は涼太に口付けた
涼太 翔太!?
翔太 なら俺を愛してくれ
そう言って涼太の帯を解く
涼太 いいの?
翔太 ああ…お前なら…いい…
優しく布団に寝かされる
涼太から口付けをされその唇が首から胸に…
たまにチクリとした傷みが走る
涼太 翔太…白いから凄く赤くなるね
そしてその唇が胸の先に…
翔太 ンッ…
感じた事のない感覚に体が震える
涼太 翔太…これ使っていい?
鏡台に置いてあった椿油
翔太 好きにしろ
涼太がそれを手に取り俺の尻に塗る
翔太 アッ…そんな所…
男同士、そこを使うのは聞いていた、そんな所がいいもんかと思っていたが
翔太 ンッ…
中で涼太の指が動いている
腹の下がむず痒い…すると
翔太 アアッ!
突然雷に撃たれたような衝撃が走る
翔太 ヤッ…なん…だ…アアッ
頭がぼ〜っとする
涼太 翔太…いい?入っても
翔太 いいぜ…来いよ
涼太が俺の中に入ってくる
指とは違う圧倒的な質量と熱
翔太 アッ…アアッ…
涼太 翔太、好きだっ…
何度も俺を好きだと言って俺の奥に入ってくる
無意識に俺は涼太の背中に爪を立てしがみつき
足を絡ませていた
翔太 涼太…もう…俺…アアッ〜
俺がイクと涼太も俺の中でイッた
俺は意識を手離した
涼太の腕の中で目を覚ます
涼太 気が付いた?
優しく俺に微笑む涼太
翔太 ああ…結構腰にくるもんだな
ふふっと笑う涼太
俺を腕に抱き締め
涼太 俺ね、ホントは芸事じゃなくて料理人に
なりたいんだよね
翔太 それは勿体ないだろ
涼太 ここで俺の作った料理を美味しそうに食べてる人達の顔見たら余計に思った
翔太 でも俺は芸事をしてるお前が好きだぞ
涼太 それでね、色んな所に行って料理と芸事を見せて回りたいんだ、翔太と一緒に
翔太 なんで俺まで
涼太 翔太の踊り綺麗だから、歌舞伎じゃない
踊りと歌を広めたい、美味しい料理と一緒に
翔太 坊っちゃんのお前が出来る訳ねえよ
涼太 俺は本気だよ、だから翔太…ここが片付いたら一緒に行こう
翔太 お前言い出したら聞かねえよな…片付いたら考えてやるよ
涼太 うん、約束だよ
嬉しそうに俺の頬に口付けた
そして俺は涼太から離れる事を決めた
コメント
2件

え、離れるの?!
ああ、この回、すごく良かったです……! 涼太の「翔太が好き」「側にいたい」っていう一直線な想いと、それを受け入れて自分から口づけた翔太の覚悟、どちらも心に響きました。それに、涼太が「料理人になりたい」と夢を語るシーン、あの温かい空気がとても素敵で。でも最後の「離れる事を決めた」――どうして? 次が気になりすぎます……!