桃赤 微青赤
ここから先は禁止区域
⚠桃くんが少しヤンデレです。それでも大丈夫な方はご覧下さい!
桃side
君が俺を好いてくれていると信じてた。
今は幼なじみだけど
将来はきっと、
恋人として隣にいることだと思ってた。
そんな俺の期待は
あっさりと消え失せていった。
いつもは君と一緒に帰っている道。
ココ最近ひとりで帰ることが多くなった。
「一緒に帰りたい」なんて言っても
「ごめんね、違う人と帰るんだ」
やら
「行くところがあって……」
やら。
だんだん俺もイラついてきて
道端の石を思いっきり蹴飛ばした。
「なんでッ…!ダメなんだよッッ……!!!」
赤がいるから楽しかった日々。
赤が隣にいてくれたから笑っていられた瞬間。
一つ一つが走馬灯のように俺の頭の中に流れて
いつしか、俺の目から数滴の涙が落ちた。
「………俺、…重いな……笑」
笑うことで誤魔化した。
この思い。
いつもより帰る時間が遅くなって、
お母さんに心配されたが、
適当に理由をつけて済ませた。
そして、俺はスマホを取り出し、赤に連絡を送った。
『赤、なんか俺に隠してる事ない?』
『例えば……付き合ってる人がいる…とか』
そんな俺の予感が的中した
『やっぱ桃くんは凄いね笑』
『流石俺の幼なじみ!笑』
「……………あーあ、笑」
「まじで……俺は赤の幼なじみでしかなかったんか……笑」
分かりきっていたことだったのに
赤に直接伝えられると、胸が苦しくなった。
『俺、付き合ってる人いるんだ』
『言ってなくてごめんね?』
『青ちゃん……なんだ』
名前を出された瞬間、俺は青に対して怒りが込み上げてきた。
青よりも俺の方が赤を好きな自信があるのに。
俺の方が赤を知っているのに。
俺の方が赤を楽しませることが出来るのに。
考えれば考えるほど憎く、狂おしい。
青も。
赤も。
俺も。
こんなこと、してはいけないと思いながらも
足が言うことを聞かず、
気づけば家を出ている自分がいた。
とにかく赤に会いたい。
その思いだけで俺は赤の家に向かってる。
自分でもさすがに重すぎて笑えてきた。
赤の家に着き、インターホンを鳴らした。
いつも通りに接するように意識して。
「はーい」
出てきたのは、ブカブカのパーカーを着た赤だった。
可愛い……なんて、彼氏じゃない俺が言ってもどうしようもないから言わなかった。
「……久しぶりに話したいなって思ってさ、」
「どっか散歩しに行きたい……」
「俺も行きたい!」
「急いで支度するね!」
そう言って、奥に消えていく君。
散歩?
行くわけないじゃんw
きっと、バレたら終わりだ。
だからこそ、楽しい。
俺は、禁止区域に足を踏み入れた。
end
なんか、変な感じで終わったんですけど、分かりましたかね??
簡潔に言うと、
桃くんは赤くんが恋愛感情で好きだった。
幼なじみではなく、恋人として隣にいたかった。
そんな赤くんに彼氏が出来た。
桃くんはそれを聞き、怒りが溢れ、
赤くんを自分のものにしようと、やってはいけないことをしようとする。
『やってはいけないこと』っていうのは『禁止区域』という言葉に置き換えてます。
禁止区域……
まあこの続きとしては、
桃くんは赤くんと身体を重ねるんでしょうね。
この続きがどうなるかは、みなさんが想像してみて下さい!
最後までご覧いただきありがとうございました!