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すまない先生達は長い階段を降りる。降りても降りても下が見えない。
「・・・すまない先生、ほんとにここ、降りても大丈夫なんですか?」
と、銀さんはすまない先生の服の袖を掴みながら降りる。
「うん、ここなのは確か。」
と、すまない先生はスタスタ降りていく。そして、しばらくすると、広いところに出た。
そこは、ロウソクに照らされる光のみで、周りには沢山の道が。すると、
『おや?こりゃまた珍しいお客さんだ』
ふと、声が響いた。
「ッ!誰だ!!」
バナナやみんなは武器を構え、警戒する。だが、声がするだけで姿は見えない。すると、声の主はくすくす笑い、答える。
『おや?しかも、そこにいるのはすまないくんじゃないか?』
「?僕のこと知ってるの?」
すると、声の主は答えた。
『え?あー・・・そっかそっか・・・仕方ない』
と、またパチンッと音がした。次の瞬間、すまない先生の立っていた足場が無くなり、吸い込まれるようにすまない先生は落ちていった。
「すまない先生!?」
みんなが慌てて穴を覗くが、下は真っ暗闇。
「まずいですよ、−64層の下は奈落があると聞きました・・・いくら不老不死だとしても、奈落に落ち続けるのは地獄としか・・・」
『アッハッハッハッハッ!』
声の主はケタケタ笑う。声的に、どうやら自分達とさほど変わらない歳なのかと思う。
『安心してよ。すまないくんは奈落には落ちてないよ。少し話がしたくてね』
と、声の主はまるで普通に話すかのように答えた。
「すまない先生を何処やった!」
『だから、少し話がしたいって言ってんじゃん。うーん、そうだなぁ、その間君たちには・・・』
と、パチンッと指を鳴らす音が。すると、目の前のドアが開き、そこに誰かいた。
骸骨なのだが、着ている鎧はどす黒く、骸骨の肉の抜けているところからは黒い瘴気が溢れていた。
『このコと遊んで貰おうかな♪』
と、くすくすと、声の主が笑う。銀さんはぎっと声の主を睨む。
「ッ!来ます!!」
ブラックの声と共に、目の前の骸骨騎士は剣を振り下ろした。