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「プリント渡せた?」
「うん渡せた!怒られたりしなくてよかった〜」
階段を少し早足で降りた。
「美術部よかったの?なんか用とか」
「ああ、ただやってるなと思って覗いただけだよ」
「そっか?あの子さ、吹部やってた子じゃない?この前の集会で吹部が演奏してたときめっちゃ可愛い子いるなと思って見てたんだよね〜」
玲花は、フルートだったかな、とフルートを吹く手の そぶりをした。
「玲花一番前だしね、並び順」
「そうそう、めっちゃよく見えたよ」
これから、絵を見に行くのは控える方が良さそう。
「でも宇治とあの子の二人ってことかあ、気まずくないのかなー宇治ちょっと冷たいし」
「仲良さそうにしてたし、大丈夫だよ」
「おお、あの子なかなかやるね」
というか、そもそも別に見に行かなくたって困る話ではない。
「あ、紫乃さ明後日空いてない?」
「明後日はー、遊びに行くんだよね」
「そっかあ〜じゃあ明日!めっちゃ行きたいラーメン屋さんあってさ、、一緒に行かない??」
「お、いいねラーメン、行こ」
玲花は嬉しそうに笑った。
「あ、明後日もしかして上岡?佐倉くん? 」
「あぁ、佐倉くん」
「佐倉くんかあ〜〜、なんかこっちが緊張するなあ〜、あ、このタイミングだったら花火誘われるんじゃない?」
急な花火の話題に少し驚いてしまった。
「花火、上岡と行くことになったんだよね」
「えそうなの!!上岡が先だったかあ、私も紫乃と行きたいけど今年はどっちかと行くだろうなって思ってたから、今回は我慢する!」
「じゃあ、明日花火やる?手持ち花火」
「!!やるー!やろ賛成ー!!」
玲花はぱっとした表情を浮かべた。