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いつものようにスターレスに通い
キャストの人たちの他愛もない話をする
狙われてる事も忘れてしまいそうになるくらい
だから私はこの今瞬間を忘れたくない
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いつものようにスターレスへ通う
「姫 いらっしゃい」
「銀星さん!こんにちは!」
「?その袋は何?」
「あっこれは差し入れです有名店のドーナツ屋さんが出来たって聞いたので」
「あぁあそこか!結構並んだんじゃないか?」
「ふふっw平気です」
「とりあえずバクステに行こうかお茶入れるよ」
「ありがとうございます」
銀星と一緒に歩きながら他愛もない話をして
事務所の方に入りいつものようにみんなと話す
忙しそうに走り回る運営にドーナツを頬張るミズキやモクレン
お茶を楽しみながら食べる柘榴やシン
そんな彼らを見ながらお茶を飲む
「早希…ドーナツ食べてる?」
ヒースが気を使ってくれたのか話しかけてきてくれて
「私は皆さんが食べてるところを見るのが好きなので大丈夫ですよ」
「…美味しいから早希も食べて…」
ヒースはドーナツを早希に渡しながら言うと
私は少し微笑んでしまう
「ありがとうございますヒースさん」
「ねぇちゃん!!!このドーナツうまいなぁ!」
「美味しいですね!」頬張る私を皆は見て微笑み返してくれる
そんな日々がそう簡単に続くわけがなかった
【次の日】━━━━━━━━━━━━━━━
いつものようにスターレスに行こうとした時
何者かに後ろを狙われて気を失った
そこからの記憶は何も覚えてない
そして、また、私も、…
(スターレスでは)━━━━━━━━━━━━
「なぁ早希ちゃん見た〜?」
「見てないね今日は来ないのかな?」
「なんだ?晶 早希に会えなくて寂しいのか?」
「まぁね〜こんな男苦しいんだから早希ちゃん見てないとやってらんないよ」
「でも早希さん来ないって珍しいね何かあったのかな…」
「なんだ?吉野心配なのか?」
「まぁ…心配だよね連絡とか来てないから…ってソテツはどうなのさ」
「まぁ面白味はねぇよなぁ」
「うっわぁ…趣味悪〜…」
「おい!早希見てねぇか?」
「今その話してたところだ」
「チッ今日は来るって話してたのにバックレやがったのか?」
「早希さんに限ってそれはないよ」
「確かに早希ちゃんがバックれるなんてないね」
「風邪でも引いたんじゃねぇか?あるだろ最近インフルとかさ」
「…弱ぇやつ」
【次の日】━━━━━━━━━━━━━━━
「おや?小鳥は来ておられないのですか?」
「僕は見てないから来てないんじゃない」
「風邪が流行ってるからね…体調でも崩したんじゃないかな?」
「おやおや…風邪ですか最近の風邪は治りにくいと風の噂で聞いたことがあります故 心配ですね」
「柘榴ほんとに心配してるの?」
「これは侵害…」
「マイカも心配してると思うから気にしない方がいいよ柘榴」
「鷹見もソワソワしてるけどね」
「バレちゃったか」
【次の日】━━━━━━━━━━━━━━━
「今日も来てないっスねぇ〜…」
「心配だな、風邪なら看病してくれる人も居ないだろうし」
「それは無いでしょ〜ケイが居るんだし」
「ケイは何か知ってるんスかね?」
「そういえば聞いてないな」
「カスミの透明技でさ盗み聞きできないの?」
「ネコメそれはダメっス」
「あはは…」
「けど心配っスね…夜光はケイに会ったら聞いてみてくれないっスか?」
「わかった聞いてみるよ」
【次の日】━━━━━━━━━━━━━━━
「4日目…か」
「金剛!頼まれた物持ってきた!」
「真珠ありがとう」
「早希ちゃん来ないね…」
「風邪ならそろそろ治ってるはずなんだけどね…」
「まさか、入院してるとか!?」
「まさかそれはないよ…多分…」
「お見舞いとか行った方がいいかな…?」
「住居が分からないから無理だと思うぞ?」
「…確かに…」
「回復するまで待つしかないな」
「だね…」
【廊下では】━━━━━━━━━━━━━━━
「どこも早希ちゃんの話で持ち切りだね」
「えぇそうでしょうね今日で4日ですから」
「ん…」
「おや、メノウ寝付けないのかい?」
「…なんか、落ち着かなくって…なんでだろ」
「寝すぎでは…?」
「クー何かいいモノない?」
「…今は持ち合わせてないね玻璃は何か持ってる?」
「いえ今は何も」
「困ったなぁ…」
【事務所では】━━━━━━━━━━━━━━━
「…漆黒の闇から抜け出すには又石を投げるかそれとも女神を呼ぶか…」
「…何言ってんすか…」
【次の日】━━━━━━━━━━━━━━━
「…これで5日目…」
「ほんと、小鳥ちゃんどうしたんだろ」
「…」
「姉ちゃんが来んとこんなにどんよりするんやなぁ…」
「風邪にしては…もう治ってるはずだけど…」
「リコもう根を上げてるやん!」
「うるさいな」
「……早希…」
「ヒースは、相変わらず気にしすぎて稽古にならないしさぁ…」
「まぁなぁヒースは姉ちゃん好きやし…まっ!俺の方が好きやけどな!」
「ケイは何か知ってるんじゃないの?」
「…ケイも最近見ない」
「てか姿すら見とらん!」
「ほんとなんなの…」
【次の日】━━━━━━━━━━━━━━━
「…さすがに心配ですね」
「姫の住所を知ってる者に当たろう」
「モクレンやめろ」
「なんでだ黒曜」
「ケイが何とかすんだろ」
「その肝心のケイは見てないが?」
「そうですね、今のところ見ていないですね」
「…はぁ」
「風邪ならこんなに長くなるものか?」
「なる時はあんだろ」
「…待つしかない…か」
「僕達も彼女が来るまで待つしかないですね」
「1番リンドウが心配してる気がするがな」
【次の日】━━━━━━━━━━━━━━━
「ケイ」
「何の用だギィそれに銀星」
「最近姫を見かけないんだ」
「ケイは何か知ってる?」
「ギィお前の質問には答える意味が無い」
「…僕は早希を守る」
「……………」
「ケイ何か知ってるなら…」
「…何も知らぬ」
【次の日】━━━━━━━━━━━━━━━
スターレスの全員は早希が来ないことに不安を感じていた
ある者は早希を探しに行くと言い張る人
ある人はスターレスの近くを見に行く人が出ていた
そんな中ケイは何も早希の事について
何も話さなかった
話題に出しても何も知らないの一点張りだ
「本当に知らないんですか?ケイ」
「そう言ってるだろう」
「珍しいなぁー姉ちゃんのこと知らんなんて」
「…」
「なぁ青桐なんかケイ隠しとんよなぁー?」
「そう見えますね」
そこからケイは何も喋らなくなった
早希が消えて1週間が過ぎて
2週間に差しかかろうとした時スターレスの前に一通の手紙が置かれていた