🎤視点
🐼
「いや〜きんときがBLやる時が来るとはな〜!」
🎤
「あの増井類とW主役だしな〜。本当、来るとこまで来たなって感じ。」
俺は俳優をやっている。
歴はまだ浅いが名はそこそこ知れている、いわゆる『期待の新星』だろう。
自分で言うのもどうかと思うけど…。
そんなことは置いといて俺は今度BLドラマの主演をやることになった。
神崎青波、初の試み。
本当はちょっと抵抗あったけど、若いうちから色んな仕事やっとくと将来の仕事の幅が広がるとかなんとかこの目の前のやつが言うから引き受けた。
🐼
「来るとこまで来たとか言ってるけどすごい顔してるよ?その顔で国宝級イケメンマジ?」
目の前にいるやつ、というのはこいつのこと。
こいつは俺のマネージャーで通称なかむ。
🎤
「うるせえよw」
🐼
「あ、そろそろ打ち合わせだよ。行かないと。」
🎤
「りょーかい」
最初はちょっと嫌だったのは確かだけど、今は新しい挑戦がちょっと楽しみだ。
🙂
「こんにちは、増井です。」
📕
「降谷です、よろしくね」
🎤
「神崎です。今回は共演お願いします。」
増井類に降谷赤音。
2人は同期で、とあるドラマのW主演をきっかけに子役ながら色んな番組に引っ張りだこだった。
それを俺はテレビの向こうから見ていた。
こんな子が俺と同い年なんだー自分とは世界が違うなー、とか思ってたのに。
それなのに!
そんな2人が今目の前にいて、自分と共演すると!
信じられん…。
📕
「同い年なんだからタメでいこ?」
🎤
「えっ」
何この人コミュ力お化け…?
これが俺から見た降谷赤音の第一印象。
🙂
「だな」
🎤
「いや俺全然後輩ですが」
🙂
「同い年だろ何言ってんだ」
🎤
「ええ…。」
だめだこの人話が通じない。
これが俺から見た増井類の第一印象。
📕
「これから結構長く一緒なんだよ!?堅苦しいのやだ!」
だめだ。もう折れるしかない。
🎤
「わかった、よろしく」
📕
「よし!僕のことはぶるーくって呼んで!」
🎤
「ぶるーく…?」
変なあだ名も存在するもんだな
📕
「うん、たぶん降谷から来た」
🎤
「なるほど…?」
全然違くない?
🙂
「じゃあ俺はスマイルで。よろしくな、青波。」
そういって増井さんは俺の頭を撫でた。
なに撫でてんの!?
この人たち頭おかしいってほんとに。
で、スマイルって何!?
あだ名みんな変じゃない!?
🎤
「スマイル?全然スマイルしてないけど?」
🙂
「名前がスマイルっぽいからだろ。青波のことはなんで呼べばいい?」
俺は特にあだ名とか思いつかないしな〜!
🎤
「普通に青波でいいけど…」
🐼
「こいつのことはきんときって呼んであげて」
🎤
「は」
こういう時に限って!なんで!こいつ!
📕
「きんとき…。一番意味分かんないあだ名だけどそう呼ばせてもらう!」
🙂
「じゃあ俺も。」
🎤
「ええ…」
きんときとか呼んでんのなかむだけだよ…
🙂
「じゃあ改めて、これからよろしくな。恋人役として。」
📕
「よろしく、きんとき!」
🎤
「うん、よろしくね」
スーパースターな彼らは思ってたよりも変なやつで。
特に恋人(役)になるスマイルは本当に自分と馬が合わない、ということがわかった。
あああ結構きついかも!!!!
コメント
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連続投稿助かる...! あだ名ってどっからきたか分かんないときあるよね