テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
223
匿 名 仮 名 。 @ロリ化
34
あぶりさーもん
40
#ご本人様とは一切関係ありません
ふ お ん .
1話 … 「 黒 井 の 異 変 」
―
いつもの 私立パラの丸高校 。
目の前にある 大きな高校である 。
生徒が「おはよー!」と元気な声で笑いながら 、
学校へ向かっていく 。
「朝から みんな元気だよなぁ…」
すっと出てくる小言に 今日は誰も反応しない 。
…あたりまえだけど 。
なんとなく歩いて 、教室に着く 。
ドアを開け 、自分の席に目を向けると
黒井が 俺の席に座っていた 。
「…なにやってんだよ 、あいつ」
黒井に近づいて 肩をたたく 。
「お前一個後ろだろ 、席」
「……?」
ぼーっとした顔で 、俺を見る 。
「は?」
「おー 、多々 。」
”多々” ?
「多々…って 、なに?」
「多々の苗字」
当たり前のように 、そう言った 。
「… ”ひかる”でしょ」
「何言ってんの 、?」
……?
「あー… なんかごめん」
「全然!」
…席 、違うよな…?
「席 、違うよ?」
「あそっか!ここ多々のか~」
黒井が席を立つ 。
雰囲気も 、佇まいも 、同じ 。
「ありがと…?」
―
授業が始まった 。
いつも通りの先生 。
いつも通りの授業 。
いつも通りの教室 。
…なのに 。
「多々~ 、ここの答え」
先生に名前を呼ばれた 。
「…はい 、えっと…」
…いや 。
俺 、黒井に苗字で呼ばれてたっけ 。
先生は 何事もなかったかのように
授業を続けているし 。
周りも いつも通りだし 。
誰も 、何も気にしていない 。
…気にしているのは 俺だけ 。
―
昼休み 。
「黒井」
「んー? なに 、多々」
「…お前さ 、いつから俺のこと苗字で呼んでんの?」
「え?ずっとだけどー?」
「…は?」
「なに 、今さら?」
黒井は いつも通り笑っている 。
冗談を言っているようにも見えない 。
「…いや 、前は」
「前は?」
「な…なんでもない」
言いかけて 、やめた 。
前は なんて呼ばれていた?
…ひかる 。
そうだ 、よな 。
ずっと 、ひかるって呼ばれてた 。
なのに 。
思い出そうとするほど 、
頭の中がぼんやりしていく 。
「多々?」
「…なんでもないって」
「ふーん?」
黒井は それ以上何も聞かなかった 。
―
放課後 。
「じゃーね 、多々!」
「…うん」
いつも通りの笑顔 。
いつも通りの声 。
何も変わっていない 。
変わったのは 、呼び方だけ 。
「…ひかる?」
誰もいない教室で 、
小さく自分の名前を呼んでみる 。
…ひかる 。
ちゃんと 、覚えている 。
俺は「多々 光」。
ひかるって名前があって 、
黒井は いつも俺を「ひかる」って呼んでいた 。
…そうだよね?
「いや…何してんだろ 、俺」
「呼び方変わったって…何もないだろ」
教室を出ようとした そのとき 。
「多々ー!」
廊下から 黒井の声がした 。
「ん?」
「忘れ物!」
黒井が差し出したのは 、
俺の机の上に置いてあったノートだった 。
「おー 、ありがと」
「どーいたしまして!」
黒井は にこっと笑う 。
そして 。
「じゃあな 、多々」
…また 、多々 。
「…黒井」
「ん?」
「…いや 、なんでもない」
「今日そればっかー!w」
黒井は笑いながら 走っていった 。
その背中を見送る 。
…やっぱり 、おかしい 。
だって 、
黒井は 俺のことを ずっと「ひかる」って呼んでいたはずなのに 。
―
…そのはずなのに 。
いつからだったか 。
思い出せなかった 。
―
※ これらの作品は 二次創作であり 、
本作には関係ありません 。
次回
「 翔 子 」
コメント
11件
い つ も ど う り で も 名 前 変 わ る と 意 識 し ち ゃ う .ᐟ ま た ま た 次 回 楽 し み .ᐟ
パラ高の不穏が好きすぎてもうほんと神作です