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いつからだろうか
笑えなくなったのは
いつからだろうか
顔に感情を出すことができなくなったのは
僕は昔から顔に感情を出すことが苦手だった
そのせいでいじめられることが多かった
母親にも愛想はつかされ
父親にも嫌われていた
僕が小学3年の時に両親が離婚した
母が浮気をしていて子も孕んでいたらしい
それからの生活は地獄だった
父は家を出ていき
母は浮気相手と再婚した
それからまもなくして再婚相手との間に子供が生まれた
母はその子供に花と名付けた
花のように可憐な姿でよく笑う子だった
僕とは正反対のタイプだった
花が生まれてから僕はいないみたいな存在になった
ご飯は2日に1回
それも花が残した離乳食のあまりだった
義父には毎日殴られ
言うことを聞かないと気絶するまで殴られたり
時には刃物で切られたりすることもあった
辛かった
苦しかった
泣けば殴られ
怒れば蹴られる
いつの間にか感情を表に出すことができ無くなった
怖かった
笑ったり
泣いたり
怒ったり
して
また殴られるのが
暴力を振るわれるのが
だから逃げた
ここに居たらいつか死んでしまいそうだった
死にたくなかった
まだ生きていたかった
必死の思いで逃げた
行く当てもなかったけれど
生きたい
その思いだけで
第1話ℯ𝓃𝒹
人物紹介
僕
神代 八重(やえ
性別男
年齢15
義妹
矢口 花
母
矢口 香織(かおり
義父
矢口 浩介(こうすけ
父
神代 亮介(りょうすけ