テラーノベル
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a「家の前到着…っと」
ラインで家の前に着いた事を知らせると、すぐに既読がつき、短く了解とだけ返事がくる。
しばらくして扉が開き駆け足でこちらに向かってくる。
f「阿部ちゃん、お待たせー。」
サングラスと帽子を被り目元は見えにくいが
口元はニコニコと嬉しそうに口角が上がっているのがわかった。
a「よし、じゃぁ行きますか。」
シートベルト締めてーと声をかけて車を発進させる。 助手席のふっかは今日行く場所のHPを見ながら嬉しそうに画面を見つめていた。
他愛もない会話をしながら、目的地まであと少し。
a「なんでここに行こうと思ったの?」
f「んー??それは中に入ってからのお楽しみかなー?」
なんて、何か企んでいるような笑みをこちらに向ける。何か考えての事だろうとふっかの言う通りに黙って目的地へと向かう。
a「さ、着きましたよー。」
f「有難ね!阿部ちゃん。」
車から降り、目の前の建物に2人で目を向ける。オシャレな外観に個性的な形、しばらくその建物に見惚れていた。
f「すげーな!よし、入るか。」
a「うん、入ろうー。」
中に入ると外とは打って変わって暗い照明にぼんやりとした灯りがぽつぽつと光っていた。
「ようこそいらっしゃいました。」
受付の方が挨拶をする。今回はふっかが事前に段取りをしてくれてるので、俺は周りを見ながら受付近くをぶらぶらと歩いていた。
「でわ、ごゆっくりどうぞ。」
受付の方が指す方へ俺たちは向かう。トンネルがあり様々な光がトンネル内に輝いていた。
a「すごいな!こんな光り方見た事ないけど。」
f「すごいねー!写真で観るよりやっぱり来て良かったわ。」
いつの間にかサングラスを外していたふっかは頭上を見上げながら「みて!みて!」と指を指し俺に教えてくれる。なんだか小学生みたいで面白い。
a「危ないからちゃんと前見なよ。」
f「はーい。」
返事まで小学生かよ。なんて思っていたらトンネルを抜けて新たな空間に出る。
a「え…なにこれ…」
f「すげー…まって、これなんだろ?」
ふっかが指差した光はどこか歪な形をしていて2人で首を傾げた。
a「ちょっと…そんな角度で見てもわかんないって(笑)」
f「いや、待って!なんか…こう…んー?」
中腰になり首を傾けて覗き込むように光を見つめるふっか。必死で答えを導き出そうとしているが、きっともっと簡単な仕組みなんだろうなとふっかを見ながら思っていた。
a「でも、凄いよね。こんな見せ方があるなんて。めっちゃ勉強になるわ。」
f「阿部ちゃん、楽しい?」
a「え?楽しいけど、ふっかは??」
f「俺も楽しいよ。」
不意な質問にビックリしたが、ふっかは俺の答えにすごく満足していた。
f「お、次いこ!次!」
a「はいはい。」
先に歩き出したかと思うと、急に振り返って俺の手をとった。
a「え?ちょっ…」
f「いいから、いいから!」
半ば強引に手を引っ張られて次の場所に移動させられる。
a「うわぁ……」
着いた先には綺麗な緑と紫のグラデーションが一面に広がっていた。天井は綺麗な星空が広がっていてそのおかげで緑と紫がより綺麗に輝いていた。
f「はぁー…綺麗。」
a「すごい、綺麗…。」
f「俺と阿部ちゃんのメンバーカラー。」
a「…だね。」
いまだに繋いだままになっていた手に少し力が入る。それに気づいたふっかが俺を見る。
言葉にはしないけど、俺には何となくわかっていた…。
続く
MIの部屋
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#一次創作
コメント
1件
ぶんぶんさん、読みました〜!✨ 第1話からもうエモすぎるんですけど…!! ふっかの無邪気なはしゃぎ方と、阿部ちゃんの優しいツッコミのバランスが絶妙で、もう微笑ましすぎてにやにやが止まらない🥺💕 最後の手を繋いだままメンバーカラーの光を見上げるシーン、めっちゃ胸キュンでした…!! 続きが気になりすぎる〜! ふっかの企みってなんだったんだろ? 次話も楽しみにしてます🔥