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#琉歌の部屋
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第6話 みんなの反応
「おさでいの――」
湊音が胸を張る。
「実の弟です!!」
「「「えぇぇぇぇぇぇぇ!?」」」
事務所中に叫び声が響いた。
「ちょ、待って待って!?」
ころんが頭を抱える。
「弟!? 実の!?」
「うん!」
湊音は元気よく頷いた。
「マジで!?」
あっきぃが目を丸くする。
「マジ!」
「いつから!?」
「生まれた時から!」
「そりゃそうだろ!!」
ぷりっつが思わずツッコむ。
「そうじゃなくて、なんで今まで誰も知らんかったん!?」
「隠してたから!」
「答えがシンプルすぎる!」
事務所がまた笑いに包まれる。
一方。
おさでいは顔を覆っていた。
「……終わった」
「なんで!?」
湊音が振り返る。
「もう隠さなくていいんだから、いいじゃん!」
「お前が勢いで全部言うとは思わなかった……」
「だってもうバレてたし!」
「それはそうだけど……」
おさでいがため息をつく。
すると、さとみが二人の顔を見比べた。
「でも、言われてみれば……」
「何?」
「めちゃくちゃ似てる」
「でしょ!?」
ころんが食いつく。
「俺、昨日から言ってたじゃん!」
「いや、俺は似てないと思ってた」
ジェルが二人を見比べる。
「でも兄弟って聞いたら、急に兄弟にしか見えへん」
「分かる!」
けちゃも頷く。
「目元とか似てる!」
「笑った時も似てるよね」
ちぐさくんが笑う。
湊音は嬉しそうに笑った。
「やっぱ兄ちゃんと似てる?」
「うん」
「へへっ!」
「……お前、嬉しそうだな」
おさでいが苦笑する。
「だって兄ちゃんだもん!」
その一言に。
おさでいが少し照れた。
「……はいはい」
***
そして。
みんなの視線が、もう一人に集まる。
「……静佳は?」
莉犬が尋ねる。
静佳は少し固まった。
「…………」
心音を見る。
心音も静佳を見る。
「……俺も言うよ」
心音が優しく言った。
静佳は小さく頷いた。
そして、みんなの前へ出る。
「私……」
いつもの元気な声とは違う。
少し緊張している。
「心音の……」
「…………」
全員が息を呑む。
「実の妹です」
「「「えぇぇぇぇぇぇぇ!?」」」
またしても大騒ぎ。
「ちょっと待って!?」
まひとくん。が驚く。
「心音って妹いたの!?」
「いたよ」
心音が答える。
「今まで言ってなかっただけ」
「全然知らなかった!」
そうまも驚いている。
「俺も!」
「俺も!」
ロゼも目を丸くする。
「……静佳って、心音の妹だったんだ」
Lapisが呟く。
静佳は恥ずかしそうに頷いた。
「……うん」
「え、じゃあ……」
みかさが考える。
「静佳のお母さんって……」
「うん」
静佳が頷く。
「今日から来たマネージャーさん」
「…………」
今度こそ。
全員が完全に固まった。
「えええええ!?」
「そこも!?」
「待って、情報量多すぎる!」
事務所が大混乱する。
ななもり。が頭を抱えながら笑う。
「ちょっと整理しよう!」
「はい!」
るぅとが手を挙げる。
「湊音くんは、おさでいくんの実の弟」
「はい!」
「静佳ちゃんは、心音くんの実の妹」
「はい!」
「そして、それぞれのお母さんが今日から新しいマネージャーとして働いている」
「そう!」
「……なるほど」
ななもり。は頷いた。
「なるほどじゃないよ!!」
ころんが叫ぶ。
「めちゃくちゃ複雑じゃん!!」
「確かに」
さとみも笑う。
「しかも全員、普通に接してたから全然気づかなかった」
「静佳、バレにくすぎる!」
莉犬が驚く。
「ずっと普通にしてたもんね」
「……だって」
静佳が頬を膨らませる。
「知られたくなかったんだもん」
「なんで?」
莉犬が優しく聞く。
静佳は少し考えた。
「……特別扱いされたくなかったから」
「……」
「心音の妹だからとか、お母さんがマネージャーだからとかじゃなくて」
静佳はみんなを見る。
「普通に、みんなと一緒にいたかった」
その言葉に。
誰も笑わなかった。
「……そっか」
るぅとが優しく微笑む。
「じゃあ、これからも普通に接するよ」
「……え?」
「妹だからって特別扱いはしない」
莉犬も頷く。
「でも、困った時はちゃんと助ける!」
「それは普通じゃない?」
「えへへ」
静佳が少し笑った。
***
すると。
「じゃあ俺も!」
湊音が手を挙げる。
「俺も普通でいいよ!」
「お前は普通にしてくれ」
おさでいが即答する。
「どういう意味!?」
「事務所を走り回らない」
「……それは無理!」
「即答するな」
「だって元気だから!」
「元気なのはいいけどな」
おさでいは笑った。
その様子を見ていたすとぷりやKnight X、AMPTAKxCOLORS、めておら、すにすてのメンバーたちも笑い始める。
「なんか安心したな」
ばぁうが笑う。
「秘密が分かったら、すっきりした」
しゆんも頷く。
「でもさ」
てるとくんが首を傾げる。
「まだ一個、気になることない?」
「何?」
まひとくん。が聞く。
てるとくんは湊音と静佳を見る。
「二人は幼馴染なんだよね?」
「うん!」
湊音が答える。
「じゃあ……」
てるとくんがニヤッとする。
「お互いの家族のこと、昔から知ってたってこと?」
「「…………」」
湊音と静佳が同時に固まった。
「……あ」
湊音が小さく声を漏らす。
「そういえばそうだ」
「じゃあ……」
ぷりっつが笑う。
「二人とも、お互いの兄ちゃん知ってたん?」
「うん」
静佳が答える。
「昔から知ってる」
「へぇ〜!」
あっきぃが目を輝かせる。
「じゃあ、子どもの頃の写真とかある!?」
「……!」
湊音と静佳が同時に顔を引きつらせた。
「…………ない」
「ないよ」
二人が即答する。
「怪しい」
ころんが笑う。
「めちゃくちゃ怪しい」
「ほんとにないって!」
「じゃあ今度、お母さんに見せてもらおうよ!」
「「絶対ダメ!!」」
二人の声が綺麗に重なった。
「…………」
「…………」
全員が二人を見る。
そして。
「やっぱり仲良いなぁ!」
「「幼馴染だから!!」」
また声が重なった。
「ほら!」
ジェルが笑う。
「息ぴったりやん!」
「……もういい!」
静佳が顔を真っ赤にする。
湊音は大笑いしている。
「静佳、顔赤い!」
「湊音うるさい!」
「怒った!」
「怒ってない!」
「怒ってる!」
「怒ってない!!」
「「はははは!」」
事務所中に笑い声が響く。
昨日まで秘密だったことが。
今日からは、みんなが知っている。
それでも――
二人は何も変わらない。
湊音は元気いっぱい。
静佳はツンツンしながらも、みんなと笑っている。
そして。
二人の母親も、少し離れたところからその姿を見ていた。
「……よかったですね」
もう一人の母親が微笑む。
「ええ」
静佳の母親も笑う。
「これなら、あの子たちも安心ね」
「でも……」
もう一人の母親が小さく笑う。
「秘密が一つなくなったと思ったら」
二人が事務所の奥を見る。
そこでは――
心音とおさでいが何やら真剣な顔で話していた。
「……?」
湊音が気づく。
「どうしたんだろ?」
静佳も見る。
「……さあ?」
心音が振り返る。
「湊音、静佳」
「ん?」
「ちょっと二人に話がある」
「「……?」」
おさでいも続ける。
「俺たちの兄妹関係がバレたことより――」
「……?」
「もっと大事な話がある」
二人の表情が変わった。
「何?」
心音が静かに言う。
「実は――」
その瞬間。
事務所の電話が鳴った。
「……!」
ななもり。が受話器を取る。
「はい、STPRです」
そして。
その表情が一瞬で変わった。
「……え?」
全員が振り返る。
「どうしたの?」
莉犬が尋ねる。
ななもり。は電話を切ると、ゆっくりみんなを見る。
「……明日の仕事についてなんだけど」
「うん」
「急遽、大きな合同企画が入った」
「合同企画?」
「そう」
ななもり。が頷く。
「全員参加」
「…………」
湊音と静佳が顔を見合わせる。
そして。
ななもり。が笑った。
「明日から、もっと忙しくなるよ」
「「えぇぇぇぇ!?」」
新しいマネージャー。
二つの家族。
幼馴染。
そして――
総勢27人を巻き込んだ、新しい合同企画。
物語は、ここからさらに大きく動き始める。
コメント
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あおいです🌷 読ませていただきました! 第6話、すごく温かい回でしたね……! 湊音くんと静佳ちゃん、それぞれの秘密が明かされる瞬間のドタバタ感と、その後の「特別扱いしないよ」というメンバーの言葉が沁みました。静佳ちゃんの「普通にいたかった」という気持ち、すごく分かります。最後の電話でまた新展開の予感……続きが気になります!