お久しぶりです!へびまるです
一ヶ月ぶりですね
ひとつ大事じゃない報告
打つのが面倒になってきたのと、そもそも時間がとれないということで、
「つぶやき」の更新を停止します
Xに移行ということで
さて、話は本題へと移りまして
忙しくてなかなか時間がとれない状況なんですけれども
こちら2ヶ月前くらいからあったと思われる
しすレダ
の、曲パロでございます
タイトルからわかるんでしょうけど
キタニ氏の
ずうっといっしょ!
です
ぜひ原曲もお聴きになってください
(検索避けはやり方わからなくて諦めました)
!注意!
・性的表現の匂わせがあります
・へびまるによる原曲の勝手な解釈が含まれます
・胸糞ストーリーです
・口調が掴めていません
・キャラ崩壊します
・可愛いしすレダはいません
・ストーリー展開が終わってるせいで読みにくいです
・3000字あります
なんでも食べられる人向けです
注意はしました
責任は読んだ人にあります
それでも読みますか?
ダメそうならブラウザバックです
いいんですね
ではどうぞ
「え、⬛︎⬛︎⬛︎、めっちゃ髪の毛きれいじゃん」
「今まで気づかなかったけどさぁ…」
「こうしてみると、ね」
貴方の細い指が俺の髪を梳いている。
その言葉は少しうるさいドライヤーの音にもまけず、俺の耳に一直線に飛び込んだ。
「⬛︎⬛︎⬛︎?」
貴方は俺を見てくれた。
初めてだった、今まで誰も俺のことを見てくれなかったから。
貴方は、俺のまるごと全てを、美しい青に塗り替えてしまった。
「…ありがと」
「?……いいけど」
鏡の中で貴方は少し不思議そうに笑った。
______
「はー疲れたぁ」
雨の降る中、紫水は傘も差さずに小一時間歩いてようやく家に辿り着く。警察とのチェイスで草むらに突っ込んだきり車が壊れて動かなくなり、どうにか抜け出してきたのだ。その草むらがうまく隠れ蓑になって警察を撒けたのは不幸中の幸いだった。それに、かなり儲かった。
機嫌だけは上々、しかし体は疲労で限界間際、足はまるで棒のように感覚が遠のいている。
「早く洗わないと怒られるかぁ」
紫水は軋む体に鞭打ち、なんとかシャワーを浴び、体を拭き、服を着る。それから這うようにソファーへと沈んで、溶け出すように息を吐く。
「はぁーーー」
「あれ、紫水?帰ってたんだ」
スライムの如く伸びている紫水に声をかけたのは、レダーヨージロー__紫水の上司に当たる人物である。
しかし紫水はそのレダーに“とある想い”を抱いていた。
「おかえり」
「…ただいまーっす」
ペタ、ペタ、という裸足のレダーが立てる足音がだんだんと紫水の方へ動く。
「ねぇ紫水ー…って、ビショビショじゃん!」
「ん…」
眠気が勝って動けずにいる濡れたままの紫水を見て、レダーはタオルとドライヤーを持って紫水の元へ向かった。
ズキリ、と紫水の頭が痛む。あの時の声がフラッシュバックしていた。
『めっちゃ髪の毛きれいじゃん』
紫水を救ったあの言葉だ。
(やめろ、ちがう。)
(違う。今はあの時とは違う。彼はレダーさんだから。)
「もー風邪ひいちゃうでしょ…」
(もう諦めてんだからさ、)
紫水の髪をワシワシと撫でながら、レダーは手際よく乾かしていく。
その手つきはまさに、記憶の中のものと一致していた。
「え、てか紫水ってさぁ」
乾かし終わったのか、ドライヤーの音と風が止まって静寂が訪れる。レダーはゆったりとした手つきで紫水の髪を撫でている。
「めっちゃ髪の毛きれいじゃん」
(あぁ、)
(同じこと言ってくれるんだね。)
「ヨーちゃん」
「……え?紫水、な」
青に染まり切った体を止めることはできなかった。
紫水は気づけば唇を奪っていた。
“貴方”のものではない、少し乾燥した唇を。
それがこの歪みの始まりだった。
_____
レダーさんは多分、タコさんと付き合ってる。直接は聞けてないんだけどね。
タコさんの話をするときのちょっとだけ嬉しそうな声とか、あの肖像画を見たときの苦笑いとか、薬指の輪っかを見るときの愛しむような視線とか。
そんなのが、レダーさんのタコさんへの思いを物語っている。
レダーさんが100年後の世界の俺の恋人だってことは、出会ってすぐにわかった。
声も、雰囲気も、仕草も、色も、同じ。
ちょっと違うところもあるけど、あの人を追ってここまできたのにその程度の違いで気づかないわけがないじゃん?
だからこそ、
俺たちはずっと繋がってるだなんて信じてた自分が恥ずかしくて。
あーあ、最初はイケると思ったんだけどなぁ。
俺のこと見かけるたびに、あんなにグイグイ誘ってくれていたのになぁ。
いっそのこと、告白とか…。
なんて気持ちは、きっとレダーさんを傷つけるだろうから。
ただ、レダーさんの側に居られることだけを幸せに思うようにした。
していたのに。
「ヨーちゃん、腰だいじょーぶっスか?」
「大丈夫なわけあるかよ」
一体どれだけ偽物の繋がりを繰り返したのだろう。
「ごめーん」
「ったく…おら、朝ごはん作れ」
「はいはい」
男二人が寝るには小さすぎるベッドにレダーさんだけを残して、近くの服を掴みながら台所へ。
「何がいいっすかぁ?」
「なんでも」
「それが一番困るんだよなぁ」
いつしか罪悪感すら感じなくなった。心は摩擦の熱で擦り切れてしまったみたいだ。
「じゃあ目玉焼きで」
「いいよー」
「あ、失敗した」
「おぉい」
「泣いちゃったっす…」
フライパンの上で涙を流す卵が、じゅわりと熱さに悲鳴をあげる。
「なんで…」
こんな関係を続けてるんですか、レダーさん。
「何か言った?」
「なにも」
見えない、レダーさんの考えが。その瞳が。その手が。
青が。
何も見えない。
何もかも焼かれた後、手探りで、それでも繋がっている。
ゆっくりと焼けていく目玉焼きを見て、少し火力を上げた。
「紫水」
「なに?」
「俺さ、前の街に戻ろうと思ってる」
繋がっている?
「………は?」
一瞬、俺はここがどこだかわからなくなった。
世界は美しい青に包まれていて、そこには俺とレダーさんだけ。そんな幻を見た。
「夕コには言わないでね」
「な、んで」
「ついてきてほしくないから」
「なんで…!」
「だからこんな事するのも今日で最後」
「おれは、」
「今までありがとう」
「おれはっ、、どうすれば」
「ついてこないでね」
「さよなら」
さよなら?
嘘だろ?
嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘、嘘、嘘、嘘、おかしい。
こんなの、そうだ。
わかったぞ。
「ははは」
歪みに違いない。きっとそうだ。ここでは頻繁に起こることなんだから。
そう、歪み…いや、
「バグ、だよね?」
「え、何言ってんの紫水、ば…?」
「だから、再起動して、もう一回、もういっかい
「紫水が何言ってんのかはわかんないけど、この街を出てくの、変わらないから」
離れ離れ?そんなわけない。
俺たちはずっといっしょなんだ。
涙目の目玉焼きがドス黒い何かになって崩れていくのを眺めていた。
「おれは、悪夢でもみてるんですか?」
「……そう。まぁ、俺もだけど」
「だって紫水は、俺のこと見てなかったし、俺も紫水のこと見てなかったから」
「そうか」
俺は、今、“大切なもの”をなくしたんだ。
俺たちは間違ってたんだ。
「ねぇヨーちゃん、こーかいしてる?」
「してる」
取り返しがつかないね。
「ねぇ、ヨーちゃん」
だから、これからはずっーと
健やかなる時も、病める時も
「ヨーちゃん、おれのことわすれないでね」
貴方を、レダーさんを、あの幸せを忘れられるときまで
あなたとお揃いの、鬱くしく青い悪夢の中で
ずうっといっしょ!
コメント
2件