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天才ですね… 文才がありすぎですうう!!! 織田作の夢見てなんか苦しくなってる太宰さん尊い…!✨(この人は推しが苦しむのが性癖なんです)
"光の世界は…"
初投稿です
ワンク
・武装探偵社は太宰さんの過去を知らない設定です(乱歩さんは確証ではなく予想としてという感じ)
・多分優しい武装探偵社が居ません(おい
・太宰さんが病みます(おい(2回目)
それでも大丈夫な方だけどうぞ
?「…人を救う側になれ」
?「どちらも同じなら、佳い人間になれ」
?「弱者を救い孤児を守れ」
?「正義も悪もお前には大差無いだろうが」
?「その方が幾分か素敵だ…」
「…何故、分かる?」
?「分かるさ、誰よりも分かる」
?「俺は、お前の_______」
太宰「ッ織田作ッッッ!!!!」
…嗚呼、夢か…
太宰「ッッ、はぁ…」
今は午前2時。
月明かりがない真っ暗闇の中、手探りで見つけた携帯で時間を見る。
太宰「…"又"、か…」
最近は何時も同じ夢を見る。
大きな声を出してしまったので、同じ寮に居る社員に聴こえていないと良いが。
物音はしない。
安心して胸を撫で下ろし、ほっと息を吐く。
太宰「…織田作、」
暗闇の中で一人呟いた言葉は、誰に受け止められることもなく消えていった。
結局あれから一睡も出来なかった。
あの夢は一体何なのだろうか。
如何にも厭な予感がする。
太宰「考え過ぎか、」
鏡の前に立って一人で苦笑いをする。
…夢を見る度に思い出してしまう。
"彼"がもう、この世には居ないという事実を。
太宰「…ッッ、」
大丈夫、私は"光の世界"で生きていける。
"彼"の分まで人を救う。孤児を救う。
私なら出来る。
だって、私には"仲間"が____
?「仲間?」
太宰「ッッッッ?!?!?!」
…誰も居ない。
太宰「…気のせいか…」
頭が酷く痛む。
前の鏡を見ると、酷い顔だった。
太宰「…いけない、」
無理矢理口角を上げるように笑顔を作る。
太宰「…よし!」
何時もの笑顔だ。
頬を軽く叩き、寮を出て探偵社に向かった。
太宰「グッドモ~~~ニング、諸君!!!!!」
勢い良く扉を開け、足を踏み入れる。
今は午前10時過ぎ。
既に大抵の社員が揃っていた。
定時ピッタリに出社していた国木田君が叫ぶ。
国木田「五月蠅い、この唐変木が!!!!!!」
国木田「2時間18分の遅刻だ、貴様は何時も俺の予定を悉く狂わせる…」
国木田君がぶつぶつと呟く。
敦「あはは…毎日懲りないですね…」
その横で苦笑いする敦君。
今日も探偵社は平和だ。
谷崎「そう云えば、今日は依頼が来てましたよね」
谷崎「もういらっしゃる筈なンですけど…」
与謝野「大事な依頼なのかい?」
敦「与謝野さん!」
賢治「確かに、"社員全員にお願いしたい"だなんて珍しい依頼ですね」
敦「賢治くんも、」
その時、扉を叩く音が聞こえた。
谷崎「あ、依頼人の方ですね」
谷崎「ボクが行きます」
谷崎君が扉を開け、依頼人に話し掛ける。
谷崎「こんにちは、依頼人の方ですね。今日はどンな依頼で…」
依頼人は全てを聞き終えない内に手の平を此方に向けた。
乱歩「ッッ?!?!」
依頼人の動きを見て、それまで黙っていた乱歩さんが鋭く叫ぶ。
乱歩「不味い、罠だッッ!!!!!」
探偵社「?!?!?!」
福沢「全員逃げろッッ!!!!」
依頼人?「…もう遅い」
太宰(…この声、何処かでッ…?!)
辺りが白い光に包まれた。
ここまで読んで下さり有り難うございました
誤字・脱字等有りましたら教えて下さい