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【暇つぶしに即興で書いたものですわ。】
ーーー
雨にさらされる。
俺は。
いや、違う。
ボクは。
【じぇんだぁれす?】
つい先日、ずっと一緒だった幼馴染が死んだ。
病気だったんだって。
あ、俺も同じ病気にかかってたんだっけ。
俺はアイツと同じタイミングで同じ病気にかかった。
アイツは俺に笑いながら、
「病気と戦って、絶対に勝って!こんな場所から出ようね。」
俺は笑った。笑ったのはもう、あの日が最後なのかもな。
翌日の夜、アイツがこう言った。
「また今度会おうね。」
そう言ってカーテンを閉めた。
俺はおやすみ、とだけ言葉を添え
言葉の意味もわからず、
ほくそ笑みながら寝た。
これが最後だった。
俺は病気が治った。
その代わり、…
先程まで目にしていた光景は、
白い服に包まれた彼女を、
黒い服を纏った俺達が、
涙を流したりしながら見ていた。
単純な事だ。
アイツは死んだ。
俺は嫌になって勢いよく飛び出した。
外は土砂降りだった。
それでも俺は気にしない。
何を考えながら走っていたか。
そう、それは。
彼女が居なくなって寂しいなら、
俺がアイツになってしまえばいい。
俺はそのまま一つの家に寄ってから自分の家に帰って行った。
翌日、俺は女子制服に身を包み、晴れた空の下を歩いた。
体は元々、女性に近い体型だったからか、すぐに着れた。
髪はヅラを被る。勿論持ち物もアイツのもの。
「キモ。」
やめて、
「あはははっ!!!」
やめてよ。
「なんでお前が女子制服着てるの?」
やめてよ。なんでダメなの?
だってボクは…
「西園由花。女だよ…、?」
じぇんだーれす。