龍の神に捧げられた私―碧禮国物語―
「そなたは、我のものだ――」
月の光に照らされ、金粉をまぶしたかのように煌めく銀の髪。神様を信じていなかった彼女の前に現れたその美しい男は、龍神だった……!
進み過ぎた科学のせいで人類は眠っていた神の怒りを買い、滅び掛けた。科学を奪われた人々は古代の生活を送るしかなく、禍があれば生贄を捧げるそんな時代。
人が好きではない神と、天涯孤独だった少女が出会った時、運命の歯車が回り始めた――。
これは生贄とされた少女と、彼女を気紛れで生かした龍神の恋物語。
―碧禮国篇―