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注意事項
・knkz
・空想りすなー
kn→「」 kz→『』
ゲームコラボのあと。
雑談配信に切り替えた二人は、ゆるくトークしていた。
「てかさ、葛葉、今日なんかテンション低くない?」
『は? そんなんいつも通りだろ』
「でもさ、さっき僕が褒めた時、耳真っ赤だったし。
――ねえ葛葉、それって僕のこと、意識してるとかじゃない?」
配信中、そんなこと言うか!?って思ったけど、言われた瞬間に“意識してない”なんて言えなかった。
【葛葉まじで挙動不審】【ちょっと待って今日距離感おかしくない!?】【かなかな攻めすぎww】
コメントも騒がしくなる中、葛葉はうっかりマイクに近づきすぎて、照れ隠しのために暴言めいたことを言った。
『っ……うるせぇ、バカ。お前が近すぎんだよ……!』
――配信が終わったあと、葛葉はため息をつきながら顔を覆った。
『……くそ、変な空気にした』
そこへ、ドアをノックする音。叶だった。
「葛葉。……入ってもいい?」
『……勝手にしろよ』
叶は、優しい顔で近づいてきた。
距離がまた近い。それだけで心臓が騒ぐ。
「ごめんね、さっき。僕、ちょっと意地悪だったかも」
『……別に。お前はいつも通りだろ』
「……でも、葛葉の反応、ちょっとだけ“僕のこと、好きなのかな”って思った」
一拍、空気が凍る。
『……そうだったら、どうすんだよ』
叶は一瞬だけ息を止めて、それから静かに笑った。
「嬉しいよ。僕は、ずっとそうだったから」
『……お前、昔っからずるい』
「うん。ずるいくらい葛葉が好き」
『……俺、……い、今は言わねー』
「笑、恥ずかしがり屋さんだねえ」
――次の日の配信。
なんでもない雑談配信で、叶がふと一言。
「昨日さ、僕、ちょっとだけ幸せな夢見たんだよね。
隣に葛葉がいて、笑ってて。……あれ、夢じゃなかったんだなーって、今思ってる」
コメント欄は一気に荒れる。
【それって!】【え!?え!?】【夢じゃなかったってどういうこと!?】【ちょっと待って心臓しぬ】
葛葉は何も言わず、顔を赤くして、マイクに手をかけた。
『……黙れ、バカ叶。』
でもそれは、拒絶じゃない。
リスナーたちも、それを感じ取ってしまう。
そして、ファンたちの間には自然と“公認”という空気が広がっていった。