りょつぱ
奇病シリーズ
みじかいお
ごめんね
シネタだお
ごちゅうい
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忘知病
この病に掛かった人は日に日に記憶が抜け落ちていく。やっかいなのが発病者は記憶が抜け落ちたことを知っている、ということ。
治し方は”まだ”発見されてない。
忘知病。
診断書に書かれた3文字を、僕はぼおっと眺めていた。
「な、んですか、?これ、、」
「、大変珍しい病気です、。まだ治療法は発見されていません、、ので、こちらに出来ることは、ありません、、」
治療法がない、という絶望的な現実の中、
「すいません、、」
先生が謝った。なんで?先生は悪くない、し、、
「いえいえ、、先生は悪くないです、よ、、しょうがない、じゃないですか笑、、」
「しかし、、」
「これも運命ですよ、、僕の、、」
表向きには、、明るく、優しく居ないと、。
だって、足掻いても、悪態ついても、もう治らないんでしょ?じゃあ、、ッ
「ッ、、うぅ”ッ泣」
「ほんとうに不甲斐ない、、ッ、」
「もう、、ッせんせいはあやまらないでくだ、さいよ、、ッ泣」
「、、そうですね、、辛いのは藤澤さんですから、、」
迎え来てもらいますか?って言われたから、、
若井をよんでもらうことにした。
一応、、付き合ってて、恋人という続柄だから、
若井、、にまた迷惑かけちゃうな、
「藤澤さん?若井さん来ましたよ」
「ぁ、、ありがとう、、ッございます、、ッ泣」
自分の運命、、受け入れないとダメなのに、
しょうがない事なのに、、まだ、名残惜しくて、、
涙がとまらなかった。
記憶が抜けていくのに、、その記憶を失ったことはわかるって、、もう、、地獄じゃん、、ッ
いつか、、若井の事も忘れちゃうのかな、、
「涼ちゃん、、大丈夫、、そうじゃないね」
「ぅ、ぁ、、ッわかいぃ”ぃ、、ッ」
若井の姿を見た瞬間、、全てが溢れ出して、、
車の中で、何度も泣き叫んだ、。吐き出した。もう、、つらい、いやだ、、もう、もう、もう、、
「僕、、いやだよ、ツ泣」
「涼ちゃん、、」
大丈夫、大丈夫って若井がずっと声をかけて、抱きしめてくれるから、、安心して、余計に涙が出てきた。
「いっかい、、帰ろっか?」
「ん、う、、ツ泣」
若井に送って貰って、若井にはそのまま泊まってもらうことにした。お風呂とか、いろいろおわらせて
「涼ちゃん?」
おいで、と広げられた腕の中に入り込むと、ぎゅっと優しく抱きしめてくれた。
「何があったの、診断結果、どうだった?」
「ぁ、え、っと、ツ、、」
「ゆっくりでいいよ、話して、、」
「ん、っ、、ツ、泣」
「忘知病、、ね、、」
「ん、、そ、なの、ツ泣も、おね、ツ、、直せないんだって、、ツ泣」
「、、そう、、、」
「ごめ、ん、、ツまた、めいわ、くかけちゃ、ツ」
「迷惑じゃないってば、、ツ、俺、になにもできないなんて、、もう、、ツ」
「若井のせいじゃ、ない、の、ツ泣」
「、、ごめんね、、涼ちゃん、。」
「んん、、ツ泣も、し、ツわかいの、こと忘れちゃったら、、ツどうしよう、ツ泣」
「、、もし、涼ちゃんが俺のこと忘れちゃっても、、俺は涼ちゃんのこと愛してるから、、ね」
「ん、ツ泣あ、りがとう、、ツ」
別日
若井side
「ねぇ、ツ泣わ、かい!も、ういやだツ、、泣!」
「涼ちゃん、、ツ落ち着いて、ツ」
「もおいやツ、!泣なんで、ツなんでぼくだけ、ツ」
「大丈夫、、だからツ泣」
「う、うぅ”ぅツ泣!も、おむり、、
ツタヒなせて、」
「ツ、、りょ、ちゃ、、」
「だめ、ツ、、もう、ぼく、、生きれないや、ツ」
「、、、わか、ったよ、、ツ泣も、う、俺もすぐそっち行くから、、」
「へへ、、ツだ、めだよぉ、、ツ」
涼ちゃんが、絞○がいいと言ったので、もう、俺が首を絞めることにした。
辛いけど、苦しいけど。
こんな状態で生きていかないと行けない涼ちゃんの方が辛いと思ったから、、。
「じゃあ、、ね、涼ちゃん、ツ泣」
「も、ぉ、ツなか、ないで、ツ最期くらい、、」
「笑って、、ツ泣」
「ツ、、泣」
暫く腕に力を入れたら、、ツ
涼ちゃんの体がだらりと垂れて、もう、絶命したんだ、と確信した。
もう、、この世にはいない、。
「は、はは、、ツ泣お、かしいよ、、もう、ツ泣」
なんで
なんで
なんで
なんで、、
彼かまこんなに苦しまないと行けないのか、、
何も悪いことなんてしてないのに、、
もっともっともっともっと早く、、おれが気づいて入れば、、ツ
「ごめん、、涼ちゃん、。もう、涼ちゃんいない世界なんておれ、、生きれないや」
涼ちゃんの冷たい体を撫でながら、俺は、、
涼ちゃんと同じ、絞○の準備を始めた。
元貴side
「久しぶりに電話するか」
涼ちゃんの体調が良くないから、活動休止してたからしばらく会話してない。
だから、声が聞きたくなったから、3人のグループLINEの通話ボタンを押す。
「んー、、あれ、出ないな。」
時間を置いて何度かかけ直したけど、やっぱりでない。
「、、なんか、胸騒ぎ、、が、、」
猛烈に嫌な予感がして、、まず、涼ちゃんの家に行ってみることにした。
ピンポーン
「涼ちゃん!?いるの?」
ガチャガチャやってみたけど鍵がかかっていて、入れない。でも、合鍵、、確か持ってたから、
「あ、ツた、、」
ガチャッ(開)
「はぁっ、!涼ちゃん、、ツ!?わ、かいも、、」
リビングに入ると、争ったような痕跡の散らかり、首にロープを巻いた若井、締めたような後ののこる涼ちゃんの首。
2人とも、息はしていなかった。
「、な、ん、で」
2人で喧嘩でもしたのだろうか、いや、あの二人に限ってここまでなる喧嘩はしないだろう、、
ふと、机に置かれた書類を見つけた。
「なに、これ、、」
病院の診断結果のようなもので、、そこには、
忘知病、とかかれていた。
「あ、ぁ、だからか、、」
きっと、涼ちゃんは耐えれなくなってしまった、、
だから、若井は涼ちゃんを助けるために、○したんだ、。
で、きっと、、きっと、若井も涼ちゃんを追いかけて、、ツ、
「ほんと、、ばかだよ、!」
「おれ、をおいてかないでよ。、2人とも!ツ泣」
返事が返ってくる訳でもないのに、、
2人の亡骸の間で、俺はいつまでも泣き叫んでいた。
「はぁ、、涼ちゃんたちがいなくなってもう5年、かぁ、、」
もう、立ち直れることはないだろう、と思っていた。なんなら、自分も彼らの後を追いたい気持ちでいっぱいだった、。
でも、それじゃあ、だめだ、と高野やあやかに背中を押されて、俺は今も生きている。
忘知病、の治療法は発見された。
でも、おかしな事だよ。
この病気の治し方は、この世で1番愛している人に、首を絞められること、、なんてさ、、
2人とも、、ほんっとばか、、ツ
思い出したらまた泣きたくなってしまうけど、、
彼らの為にも、俺は笑顔で生きていこうと思う。
「はぁ、まだそっちには逝けないけど、まっててね」
姿は見えなくても、きっと2人ともいっしょに歩んでくれる。信じてる、から。
どこからか、風にのってあの2人の笑い声が聞こえたような気がした。
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シネタとか、暗い系だけど呼んでくれてありがとう!
監禁系、、またほのぼのになりそうだけど過激に戻すわよ。頑張って、、泣
ばいびーー!!!
コメント
7件
今回も最高です!!! めっちゃ泣けます…。
うがぁぁぁぁぁ…なけるぅ…
やばい、文章力凄いです👏✨ 尊敬致します🙇♀️🙇♀️!!!!!